クレジットカード現金化に対して悪いイメージをもっている人が少なくないようですが、実際には利用価値が非常に多い利便性が高い資金調達方法です。また、単に資金調達方法として使うだけではなく、支払繰延の手段として使うこともできます。
特に支払繰延の方法として使う場合は、手持現金を減らすことなく利用できますから、自営業者の方にとっては非常にありがたい話ではないでしょうか。ただ単に現金化とはいえ、その可能性は非常に広く、使い方ひとつで有利な資金繰りができます。
借金の代わり
金融機関で借入する際には審査があります。
審査の基本は収入から逆算した支払能力ですが、どんな大富豪や大企業であっても資金量には限界があり、貸付可能額は金額の多寡は別として制限があります。この制限のことを与信枠と言いますが、必要以上に与信枠を使う必要はありません。
クレジットカード現金の利点は、この与信枠を使うことなく資金調達ができる点にあります。資金調達は銀行や消費者金融からするものだと思われていますが、金額によっては与信枠を使わずに短期間で返済することが有利なことも考えられます。
銀行などから借入をすることは銀行の収益になりますが、あまり頻繁に借入をしていると資金繰りが悪いのではないかと勘繰られます。一見矛盾しているように見えるのですが、銀行は収益より貸金回収を重視しているため、顧客の信用状態には敏感です。
そのため、必要以上に銀行などから資金借入をするのではなく、ここ一番というような資金需要の際に限定して借入をしたほうが銀行との関係をスムーズに進めることができる場合が多いです。
このことは事業者に限らず個人でも同じことであり、信用というものに上限がある以上、使い尽くさないように気を付けるとともに、代用できるなら他の方法で資金調達をしたほうがいいのです。
消費者金融からの借入があると、銀行でマイカーローンや住宅ローンなどの大型ローンを借りる際に審査で不利になります。それならば、給料日前にちょっとお金が足りないという場合にはクレジットカード現金化に頼ったほうが賢明と言えるでしょう。
消費者金融は解約しよう
消費者金融のことをあまり悪く言うつもりはありませんが、できれば消費者金融は解約したほうが賢明です。先ほど述べたとおり、大型ローンを借りようとした場合、消費者金融の契約は足かせになりがちです。
消費者金融の主力商品はカードローンですが、他のローン商品と違って残高が限度額付近で固定されることが多いです。通常のローンは追加借入ができないのに対し、カードローンは返済後に追加借入ができるためです。
このようなカードローンの性格は借りる側としては利便性が高くて人気も高いのですが、審査をする側としては借金依存症になる可能性が高いと判断されます。少なくとも、融資限度額だけの借入をしているとみなされる点で審査では不利な要素です。
そのため、消費者金融は解約したほうがいいのです。お金が足りないという事態になったらクレジットカード現金化を利用すればよく、1万円単位の借入で消費者金融を利用する必要性はありません。
クレジットカード現金化の手法として信販会社のギフトカードや新幹線回数券が挙げられます。ただし、信販会社が不正利用防止の観点から監視を強めていることも事実であり、簡単に買えないのではないかと危惧している人も多いようです。
しかし、10万円単位ならともかく、1万円単位の購入で信販会社もイチイチ確認などしません。給料日前に1万円単位でお金を借りたいというのであれば、審査の必要がないクレジットカード現金化のほうが間違いなく有利です。
クレカのキャッシング枠は意味がない
クレジットカードにはキャッシング枠というものがあります。しかし、このキャッシング枠の利用は消費者金融のカードローンより使い勝手が悪く、かつ信用情報などには消費者金融同様に登録されるため、メリットはありません。
キャッシングサービスを利用すると、基本的に1回払いで返済することになります。締日までに利用した残高を次回の支払日に利息とともに返済するのです。それであればクレジットカード現金化と話は全く同じです。
クレジットカード現金化は、締日までに購入した金券の代金を次回の支払日に支払います。金券の代金は締日翌日に買っても、締日直前でも同じです。締日を分散したクレジットカードを何枚か準備すれば割のいい資金調達が可能です。
必ずしも消費者金融の利用をお勧めするわけではありませんが、もし消費者金融を利用するのであればクレジットカードのキャッシング枠はすべて解約したほうが賢明です。なぜなら、キャッシング枠も貸金業法の総量規制対象になるためです。
給与収入の3分の1という融資制限である総量規制は、あらゆる無担保融資を対象にしています。そのため、クレジットカードのキャッシング枠も総量規制の算定対象になり、融資限度額を引き下げてしまうのです。
このようなデメリットが多いクレジットカードのキャッシング枠は解約したほうがいいのですが、申込の際に知らないうちに申込をしている場合もあります。手持ちのクレジットカードをチェックしてキャッシング枠がないか調べることをお勧めします。
無利息期間だけ使うのも一法
先ほど述べた通り消費者金融の利用はあまりお勧めするものではありませんが、大手消費者金融が企画している無利息期間は検討の余地があります。無利息で30日間資金調達することができ、クレジットカードの支払期間を延ばすことが可能です。
セゾンカードのように締日から支払日まで1か月を超える場合、締日翌日に金券を購入し、現金化すると2か月強の支払猶予期間があります。そして、支払日に消費者金融の申込をするのです。即日融資ができる消費者金融なので決済が可能です。
詳細は省略しますが、新幹線回数券をセゾンカードでクレジットカード現金化をすると、年利換算で18%程度の利率で資金調達が可能です。
しかし、これに消費者金融の即日融資を組み合わせると、最高年利換算で12%程度の資金調達が可能になります。クレジットカードの1回払いはリボ払いと違って手数料がいりませんが、無利息期間との組み合わせでこの期間を延長できるのです。
ちょっと大きな金額をクレジットカード現金化で調達する際には、このような方法を利用すると実質的な年利を下げることができます。特に大きな金額を調達する場合には、新幹線回数券のような割のいい方法が使えない場合があるので助かります。
もちろん無利息期間が経過したら返済することが大切です。クレジットカード現金化も消費者金融も支払の繰延にすぎません。借りたお金は返済しなければいけません。そして、返済したら消費者金融は解約しましょう。無利息期間は1回しか使えません。
不確実な審査を通すコツ
消費者金融の審査は厳しいといわれています。大手消費者金融の審査通過率は50%を割っているというデータもあります。しかし、審査のコツを知っていれば心配する必要はありません。
消費者金融の審査で落とされる人の多くは信用情報の質が悪い人です。信用情報の質が悪いとは、クレジットカードなどの支払遅延月が多かったり、他の消費者金融を利用していたりすることを言います。このような人は信用されないのです。
言い方を変えると、信用されるような信用情報に作り替えればいいのです。
もちろん、そのようなことが一朝一夕にできるわけではありません。ただし、消費者金融の契約をしないようにすることや、クレジットカードなどの支払を期日通り確実にすることは難しいことではないはずです。このような積み重ねが審査通過を確実にします。
このような習慣をつけることは消費者金融だけではなく、銀行などの審査でも好印象を相手に与えます。銀行審査でも消費者金融や信販会社が利用している信用保証機関を利用しています。マイカーローンなどの審査では大きなメリットになるはずです。
クレジットカード現金化のメリットは、消費者金融などの利用をしないことで信用情報をきれいにする効果がある点です。クレジットカードの利用限度額を見ていただければわかると思いますが、使い切れないほど高い金額のはずです。
この利用限度額を資金調達の手段にすることがクレジットカード現金化です。そして、この手法を知っていることで信用情報をきれいにしつつ、信用情報に影響を及ぼさないような資金借入ができるようになるのです。
支払を繰り延べよう
クレジットカード現金化でできることはいろいろとありますが、究極的にはいろいろな支払いを繰り延べることが目的です。クレジットカードで買い物をすれば支払は最長2ヶ月程度延ばすことができ、買ったものを転売すれば現金を手にできるというわけです。
もちろん買ったものを買った金額で売却できるわけではなく、買った金額より少額でしか売却できません。ただし、2ヶ月の金利と考えれば納得できるのではないでしょうか。
また、クレジットカード本来の利用方法に従って、自分の手持ち現金の支払いを遅らせることもできます。自営業者の方であれば資金繰りを考えているはずですが、自分の手持ち現金や預金残高をいかに維持するかが、事業では大切になります。
しかし、これは一般的な個人でも同じことです。単に資金が足りないからクレジットカード現金化により資金調達するだけではなく、繰り延べることができる支払を繰り延べることで、クレジットカード現金化の回数を減らすことができるかもしれません。
保険料や水道光熱費をコンビニで支払うことも可能ですが、これをクレジットカード払いにすることで支払を2ヶ月程度遅らせることができます。
そのままクレジットカード払いを継続してもいいのですが、資金的な余裕があるときに再度現金払いに戻せば、次回以降に資金不足になった際にクレジットカード払いに再度することで支払の繰延を図ることができます。
クレジットカード現金化は資金調達方法として優れた方法ですが、先ほど述べた通り支払利息相当の負担が生じます。実行するのは最低限にとどめたほうがいいことは間違いなく、資金不足を防止するためにも支払の繰延は大切なのです。
本来のクレカは1回払い
クレジットカードを発行している信販会社がリボ払いを大々的に宣伝しているため、リボ払いを利用する人も多いでしょうし、支払の全てがリボ払いになるカードを利用している人も多いのではないでしょうか。
しかし、本来のクレジットカード支払回数は1回払いです。基本的に買い物代金を立て替えてもらうのがクレジットカード利用のメリットなのです。そして、信販会社は立替期間の利息相当額を加盟店、つまりお店側に負担してもらっているのです。
リボ払いになると、この負担額が多くなります。当然加盟店が負担することは基本的にできませんから、利用者がリボ払いの手数料を支払うことになります。これは一種の貸付なので信販会社としては利息収入が入ります。
このような理由でリボ払いを大々的に宣伝しているわけですが、利用者として一番有利な買い物方法は1回払いで支払を終わらせることです。手数料の支払がなく、しかも支払まで最大2ヶ月程度の猶予期間があります。
クレジットカード現金化をする際には、必然的に一回払いが基本的な手法になり、支払が間に合わない際には、他のクレジットカードを組み合わせて不足金額だけのクレジットカード現金化を再度実行することになります。
そんなことをしなくてもリボ払いがあるのではないかと言われそうですが、リボ払いの支払額は少額であり、支払期間が長引きがちです。借金をしていることは支払不能になる可能性がゼロではないことから一つのリスクです。早めに決着すべきなのです。
払えるものはカードで払おう
このように買い物代金の支払は、できるだけクレジットカードにすべきでしょう。
家計簿をつけていれば一度チェックしていただければいいのですが、保険料などを銀行引落やコンビニ払いにしていないでしょうか。もし、そうであればクレジットカード払いにすることをお勧めします。
銀行引落にしている支払をクレジットカード払いにすると支払が毎月2ヶ月程度ずつ遅くなります。先ほど述べたように資金不足の際にクレジットカード払いにするのも一つの方法ですが、最初からクレジットカード払いにすると資金繰りが楽になります。
また、クレジットカード現金化をする際には、何枚ものカードを組み合わせることになりますが、全く利用していないカードは利用しているカードにより警戒されます。何らかの引落をしているだけで信販会社からの警戒を和らげる効果があります。
クレジットカード支払をするとポイントも付きます。高還元率と言われるカードであっても年間1%程度ですが、何もしないよりメリットがあります。クレジットカード現金化をすると結構大きな金額を利用しますが、当然ポイントもたくさん付きます。
クレジットカードを何枚も作り、利用しないまま放置していると審査で不利になることがあります。利用していないという事実は信用情報でわかるのです。毎月の引落にクレジットカードを利用することで利用していない休止カードをゼロにできます。
リボ払いは避けよう
先ほどリボ払いは避けるべきだという話をしました。大きな理由は支払期間が延びるためです。
支払期間が延びても、毎月の支払額が少なくなるから丁度いいのではないかと言われるかもしれませんが、そのようなことはありません。
クレジットカード現金化で金券を換金したものの、支払日に預金不足になりそうになったとします。最近は一括払いもリボ払いに変更できますから、安易にリボ払いにしてしまう場合も少なくないでしょう。
しかし、クレジットカード現金化では1回払いを原則とし、リボ払いをすることで支払を引き延ばさないことをお勧めしています。買った商品をずっと使うならリボ払いも悪くないでしょうが、クレジットカード現金化は売却するので買ったものは手元にありません。
気持ちの問題だといわれるかもしれませんが、何を買ったか覚えていない借金ほど、借りた意識がなく支払不能に陥る可能性が高いのです。返済を続けることは意思が必要なのです。
支払不能や支払遅延は、クレジットカード現金化では絶対に避けるべきことです。法的な是非は別として、クレジットカード現金化は信販会社の規約違反と言われがちです。現金化をすること自体にリスクがあるのです。
しかし、支払が終わってしまえば改めて現金化をした事実を確認されるようなことはありません。これに対し、支払不能になると当然理由を問いただされます。カードを解約され、一括支払いを要求された挙句、給与差押などの最悪の事態もありえます。
このことはクレジットカード現金化に限ったことではありませんが、リボ払いを避け、支払期日が到来したものは、できるだけ早期に支払うことが賢いクレジットカード利用のコツです。
支払日に間に合わないなら現金化
クレジットカードの支払日に資金不足になるという場合は結構多いです。先ほど例に挙げた消費者金融の無利息期間を組み合わせた支払い方は、ある程度信用力がある人にお勧めする方法であり、信用情報に不安があれば避けたほうが賢明です。
クレジットカードや公共料金の支払日に資金不足になりそうだという場合は、クレジットカード現金化が一番効率的で、かつ確実な資金調達方法です。
どの程度の金額を現金化するかによりますが、10万円程度までであれば、新幹線回数券などを利用したクレジットカード現金化で対処できます。もっと大きな金額であってもAmazonギフト券を利用した現金があれば50万円程度まで対応できます。
消費者金融に支払日ギリギリに申込をして、審査が通過すればいいのですが、審査に落とされたら悲劇です。一発で支払遅延や支払不能となり、信用情報上で不利な扱いを受けることになります。
クレジットカード現金化には無利息期間もありませんし、便利なATMもありません。しかし、審査がないので確実に資金調達が可能です。冒頭に述べた通り信用情報の範囲外で資金調達できますから、信用情報はきれいなままです。
何らかの事情で支払が遅れるかもしれないという恐れがあれば、消費者金融を頼るよりクレジットカード現金化を検討したほうがいいでしょう。また、審査に落とされたら落ち込むより、すぐにクレジットカード現金化の準備をすべきでしょう。
本当の借金は1度だけ
借金をするためには審査が必要である点は改めて言うまでありませんが、審査を受ける以上はいい結果を出したいものです。そのためには、信用情報をよくすることが大切です。
今まで述べたとおり、信用情報をよくするためには支払を確実にするとともに余分な借金は控えることが大切です。過去の借入金に対する返済状況が良好であり、審査日に借入残高がゼロであればベストの審査結果が得られることは言うまでないでしょう。
お金を借りるために一番有利な方法は銀行の目的ローンです。住宅ローンであれ、マイカーローンであれ、いちばん金利が低いのです。
ただし、金利が低いローンを借りようとしたら信用情報をよくしないと審査に通りません。金利が低いということは保証料を確保出来ないことを意味しますから、リスクが高い顧客に貸し付けることはできないのです。
また、過去の借金の回数も審査に多少なりとも影響します。
借入申込の回数があまりに多いと、返済が良好であってもリスクが高いと判断されることがあります。借金依存症ではないかと疑われるのです。また、借金をしていることは返済リスクがあるため、借入期間が多い人は支払不能になる可能性が高いとも言えます。
これらの話をまとめると、借金というものは本当に必要な際に一度だけするのがベストです。一般の個人であれば、住宅ローンとマイカーローン程度ではないでしょうか。金額が大きくなるので自己資金だけでは賄いきれないこと数多いからです。
住宅ローン審査は何を見るか?
住宅ローンの審査は厳しいと言われます。長期間にわたる返済期間なので慎重な審査になることは当然ですが、10年単位のローンなので将来のことをある程度予想しないと審査の判断はできません。
とはいえ、銀行も超能力者ではないため将来の出来事はわかりません。必然的に過去の実績から将来を予測することになります。
過去の実績とは信用情報のことですが、それだけではなく現在の生活態度も審査対象になります。
もっとも、生活態度とはいえ趣味やライフスタイルに口を出すことはありません。クレジットカードの枚数などの金融取引について「指導」をしてくるのです。
経済情報誌などに「ファイナンシャルプランナー」という職業の人が登場することがあります。彼らは家計診断もしますが、記事を見ていると「節約の教科書」のような論調が目立ちます。しかし、銀行の審査担当者の多くはこの資格を持っています。
つまり、住宅ローン審査の基本は「節約志向の生活をしているか」ということです。
もちろん過去のクレジットカードやカードローンの利用状況を確認し、きちんと返済されているかどうかを確認はします。しかし、それとともにクレジットカードの枚数が多すぎると「無駄遣いをしていませんか?」と指摘されるのです。
余計なお世話だと言いたくなるのですが、20年も30年も支払い続ける住宅ローンなのでそこまで口を出したくなるのでしょう。住宅ローンのような長期ローンの審査はこのようなものなのです。
余計な借金の「前科」があれば指摘される可能性もあります。このような対応として、信用情報に影響しないクレジットカード現金化は有効なのです。
銀行との付き合いを大切に
住宅ローンを借りる相手は銀行です。一見客であっても貸してはくれますが、審査をスムーズに進めたければ、取引がある銀行が一番有利です。また、その銀行で給与振り込みをしていれば、さらに審査で有利になるでしょう。
銀行は取引が長い顧客を大切にします。どちらかというと一見客が多い消費者金融との大きな違いです。預金と融資の両方を手がけている銀行と、貸付だけの消費者金融の相違です。
そのため、取引銀行はできる限り変えないほうが賢明です。ただし、自分の取引している銀行のサービスが悪いかなと感じたら早めに変更したほうがいいかもしれません。最近は銀行間の個人向け営業ランキングがあるので参考にするといいでしょう。
将来、銀行にはどんな形でお金を借りる申込をするかわかりません。それが住宅ローンかマイカーローンかはわかりません。ただし、カードローンの申込はできるだけやめたほうが賢明です。それならクレジットカード現金化を検討すべきでしょう。
最近は銀行もカードローンの営業を強化していますが、リスクが高いローンなので本音は取り扱いたくないのです。しかし、保証料を含めた利率が高いので取り扱いを増やしたいのも本音なのです。
ただし、先に述べた通りカードローンの利用は信用情報に悪影響を及ぼします。普通預金の貸越サービスとして提供されている10万円程度のローンは別として、他の限度額が大きいカードローンはやめたほうが賢明です。
銀行発行のクレカで現金化
最近の銀行はクレジットカードも発行しています。メガバンクの場合は傘下に信販会社を持っていますし、そうでない場合でも提携関係にある信販会社があるものです。
地元の地銀の中にはメガバンクの系列になっているケースがあります。そのような場合は、その系列銀行の傘下にある信販会社のクレジットカードを発行しています。キャッシュカードとのコンビカードもあるので使い勝手がいいでしょう。
とはいえ、利用額が少ないと「緊密な関係」は得られません。ある程度の利用実績が必要ですが、利用実績作りにクレジットカード現金化は結構有効です。金額が大きくなるので、千円単位の利用実績になりがちな利用額に大きく上乗せします。
クレジットカードの利用は、給与引落とともに銀行にとって大きなポイントです。個人向け営業の基本は、生活預金にしてもらうことであり、日常生活の必需品であるクレジットカード利用を事項に引き込むことは大きなポイントになるのです。
もちろん、クレジットカード現金化なので最低限の注意は必要です。万が一にもバレてしまうと信用を著しく落とします。クレジットカード現金化の手段として金券購入の際にも「自分が利用する程度の金額」にとどめる必要があることは言うまでないでしょう。
もっとも、気を使いすぎることはありません。先に述べたとおり、10万円程度のクレジットカード現金化をしても本当に利用している人との区別など付けられないのです。
信用は財産
こうして出来上がった銀行との信頼関係は、いざという際に自分を守る財産になります。将来住宅を購入する際も、自動車の購入資金がちょっと不足する場合も、銀行融資が一番有利なことは間違いありません。
カードローンも含め銀行の審査は非常に厳しいと言われますが、お得意様に対する審査は「顧客支援」という名目のもとで案外融通を利かせてくれます。
そのような話は地方の小規模な銀行だけではないかと言われますが、メガバンクでも個人向け営業を活発化させていますから、同様の傾向にあります。むしろ、個人向け営業を半ばあきらめている地銀よりもメガバンクの方が高評価のサービスがあるのです。
銀行から得る信用はこのように自分の財産になります。むやみに自分の取引銀行を変えない方がいいことは当然ですが、同時に信用情報もきれいにする必要があります。
信用情報をきれいにするために一番の方法は、余分な借金をしないことです。クレジットカード現金化を前提にするとあまりクレジットカードの枚数を少なくすることは考え物ですが、少なくともキャッシングサービスやカードローンは避けるべきでしょう。
クレジットカード現金化を活用することで当座の資金不足を解消し、自分の信用をより一層輝かせることが可能です。
家計簿のススメ
クレジットカード現金化は資金調達方法としてお勧めできるものですが、クレジットカード現金化に限らず、借金はできるだけ避けるべきものです。生活の基本は自分の収入に応じた支出に留めることだからです。
しかし、現実にそのようなことは難しいでしょう。世の中には魅力あふれるモノやサービスが多くあり、金額が安いと手を出してしまいがちです。
特に有料放送の視聴料などは月額視聴料が千円単位であり、見ることができる番組数が多いため「お得感」があります。ただ、実際に視聴して視聴料だけのサービスを受けている人は多くないでしょう。しかし、支払は毎月発生し続けます。
このような「固定費」は家計をボディブローのように弱らせます。ただし、固定費は少額であるため、節約しようにもどうすればいいかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そのような人にお勧めしたいのが家計簿です。家計簿は、毎月の支出を自分で記録しますから知らないうちに節約志向になるとともに、このような固定費を把握するために役立ちます。
家計簿をつけることで自分のキャッシュフローを把握することもできます。資金不足を事前に察知することができるのです。そのため、早期に対応することが可能です。
クレジットカード現金化は、準備ができていればすぐに金券を購入し、買取店での換金が可能です。しかし、そこまで準備のいい人ばかりではないでしょう。しかし、事前に資金不足がわかれば、そこからクレジットカード現金化の準備をしても間に合います。
探すべきは現金化のネタ
クレジットカード現金化では何を現金化するかが重要です。家計簿で資金不足が把握されたらネットなどでクレジットカード現金化の手法を調べるといいでしょう。
とはいえ、難しいものではありません。割のいい金券と買取店を探すだけのことです。1回限りのクレジットカード現金化なら手持ちのクレジットカードでも可能です。
しかし、家計簿をつけることで「支払を繰り延べる」クレジットカード現金化の手段を探すこともできます。先ほど述べた「手元に現金を多く残し続ける」ネタを探すのです。
電気代などの公共料金は申込当初はコンビニ払いや口座引落にしていることが多いようです。請求書が来ないと支払を忘れるかもしれないという不安もあるため、コンビニ支払を選択している人も多いのでしょう。
とはいえ、現金支払は手持現金を早期に減らします。それよりクレジットカード払いにすればいいのです。しっかりと家計簿で管理していれば支払忘れの危険性もありませんが、カード払いなら明細に表示されるのでより安心ではないでしょうか。
クレジットカード現金化を単に資金調達方法と考えている人も少なくないようですが、このように資金を手元に留保させることも一つの手段です。当然、そのことは手元の現金残高を増やしますから借金としてのクレジットカード現金化を減らす効果もあります。
過度の節約は家庭不和を招く
ただし、家計簿にも副作用があります。一人住まいの方が節約のために家計簿をつけるのであればいいのですが、一家の主婦が家計簿を付け始めると節約志向が行き過ぎて家計が窮屈になることがあります。
家族全員で目標を定めたうえで節約をしているのならいいのですが、家計簿をつけ始めたばかりに楽しみにしている有料放送の契約を打ち切ったりしたら家族からブーイングの嵐が起きるでしょう。
このような事態になり、家庭不和になったら元も子もありません。たまには息抜きのために家族旅行などをすることも大切です。予算的に難しい場合であっても、クレジットカード払いにすれば支払を2か月後まで繰延可能です。
また、支払日に資金不足であればクレジットカード現金化によって更に2か月の支払猶予期間ができます。旅行代金のうちどこまでクレジットカード現金化に頼るかを事前に決めておき、支払の見通しを立てれば家計費に与える影響も軽微でしょう。
お金が足りないからと慌ててクレジットカード現金化によって資金確保をするのもいいですが、事前準備による計画的な対応をすることで、クレジットカード支払とクレジットカード現金化を組み合わせ、支払を長期化するとともに負担を減らすことができます。
節約のために家計簿をつけるのは主婦の方かもしれませんが、その影響は家族全員に及ぶことも覚えておくべきでしょう。
秀吉に学ぶ節約術
この観点から「家計」を引き締めた歴史上の人物として豊臣秀吉が挙げられます。
秀吉の評判は人によりさまざまですが、秀吉が織田信長の家臣として金庫番をしていた際、武将たちが冬に部屋に籠って温まっていたため薪代が増えた際の対処方法は見事なものがあります。
信長に進言をして武将たちを野外で訓練させ、訓練後に戻ってきた武将たちを大量の薪で迎えたという話です。
武将たちが一日中室内で薪を焚き続けると必要な薪の量は膨大です。訓練で戸外にいれば薪は消費しませんし、武将たちが訓練から戻ってきた際に室内を予熱し、これ見よがしに薪を積み上げても使用量はかなり少なくなったでしょう。
経費節減で信長も喜んだでしょうし、武将たちも「秀吉は気が利く」と喜ばれたようです。
このような節約術は、家計の管理をする人に大切な技法です。家計簿を付ける人が身に付けると家計簿の価値が一気に高まります。
先ほど述べた通り、家計を引き締めすぎるのではなく、旅行などで息抜きをさせることも必要です。あらかじめ資金の目途をつけておけば、ちょっとした海外旅行などもターゲットに入るのではないでしょうか。
節約をすることは苦痛を伴います。しかし、その苦痛を相殺するようなイベントがあれば家族も苦痛を受け入れることができます。最初は生活環境が変わって厳しいと思われる節約もこうしていくことで次第に慣れていき、家計が引き締まってきます。
クレジットカード現金化は支払繰延に最適
クレジットカード現金化は、家計の資金を流出させないための手段として非常に有用です。支払を繰り延べるだけのことですが、続けていくことで預金の平均残高が多くなることが実感できるでしょう。
また、先ほど述べた通り計画的なクレジットカード利用により、支払の繰延を効率的にすることができます。
例を挙げると、セゾンカードで月初めに旅行の申込をすると、支払日は翌々月4日です。2か月間の支払猶予があるので、家計を節約して支払資金を確保します。しかし、確保しきれない部分もあるでしょう。
確保しきれない部分についてはクレジットカード現金化で資金調達をします。半分程度の金額をセゾンカードの支払日までに準備できれば、新幹線回数券などでクレジットカード現金化をしても必要資金額は少額なので難しくありません。
クレジットカード現金化でセゾンカードを使ってもいいのですが、ガソリンカードの出光まいどカードを利用しても有利です。セゾンカードの支払日が4日なので、出光まいどカードの締日である月末の翌日である1日から3日の間に現金化すればいいのです。
クレジットカード現金化で資金調達をすると必然的に差額が発生しますが、調達資金が少額ならさほど大きくなりません。10万円を95%で換金しても差額は5千円です。下手に消費者金融などを利用して信用情報を落とすより賢い選択でしょう。
アフィリエイトのフル活用
クレジットカード現金化をする際、クレジットカードを何枚か揃えることで効率的な現金化が可能になります。管理はちょっと大変ですが、いったん作ったクレジットカードを休眠化させるのは問題なので、毎月少額ずつでも利用することが必要です。
その際有効な手段として通販利用が挙げられます。通販サイトを利用する人の場合、クレジットカードで決済することがほとんどですが、その際にクレジットカード現金化のために準備したカードを利用するのです。
クレジットカード現金化のためにセゾンカード・出光まいどカード・JCBカード・締日をずらすためにトヨタカードという4枚のカードを準備する場合、メインはセゾンにし、JCBはクイックペイ用にし、出光はガソリン専用、トヨタカードは通販用という具合にすればいいのです。
こうすることで、クレジットカード現金化をいつ実行しても、支払猶予期間を最大限に確保することができます。また、クレジットカード申込の際にも一工夫することでちょっとしたお小遣い稼ぎができます。
ネットで「アフィリエイト」という言葉があります。ブログなどにバナーをつけてクリックしてもらうと手数料をもらえるというものですが、このアフィリエイトばかり集めたサイトがあるのです。
このサイトの中には、通販へのバナーもあるし、信販会社へのバナーもあります。最近はFX関係のバナーが多いです。
ブログなどのバナーとの違いは、クリックして広告を利用することでキャッシュバックがある点です。ブログなどに楽天などのバナーがあり、そこをクリックしてもキャッシュバックはありませんが、アフィリエイトサイト経由で楽天などを利用するとキャッシュバックがあります。
当然クレジットカードもサイトに入っており、1枚当たり平均5千円程度のキャッシュバックを得られます。当然信販会社自体の新規入会キャンペーンなども受けることができるため非常にメリットがあります。
アフィリエイトに登録しよう
アフィリエイトサイトは、キャッシュバックをする関係上、自分の氏名やメールアドレスを登録する必要があります。お金を借りるわけではないので、運転免許証などの提示は不要ですが、偽名を使うと振込先銀行の登録ができないので本名の登録が必要です。
一度登録すると、そのサイトに出ている広告を利用し、ポイントを貯めてキャッシュバックがもらえます。
クレジットカード現金化のためには何枚ものクレジットカードが必要です。どうせならアフィリエイトサイト経由で申し込みをすることで、追加のキャッシュバックを狙ってみたいものですね。
また、日常的に通販サイトを利用しているなら、アフィリエイトサイト経由の買い物が有利です。信販会社の「オンラインモール」よりはるかに有利です。
買い物先は要チェック
最近は信販会社のオンラインモールを利用してもらうためにパソコン上で通販サイトを検索するとオンラインモールが利用できるかどうかを判定してくれるケースがあります。
しかし、使うクレジットカードを決めていれば便利ですが、往々にしてアフィリエイトサイト経由のほうが高還元率です。そのため、このような信販会社提供のアプリはインストールしない方が賢明でしょう。
大手の通販サイトはたいていアフィリエイトサイトに広告を出しています。Amazonも最近キャッシュバックを始めるようになりました。
アフィリエイトサイトもクレジットカードなどのようなまとまった金額のキャッシュバックを得意としているケースと、通販サイトを得意としているケースがあります。クレジットカード現金化戦略には有用なサイトなので、いくつか登録しておくといいのではないでしょうか。
毎月振り込まれるキャッシュバック
通販サイトをよく使っている人の場合、アフィリエイトサイトを利用すると毎月のようにキャッシュバックをもらえます。金額の多寡はありますが、毎月のように振込があるのはちょっとうれしいですね。
また、キャッシュバックの代わりにAmazonギフト券をもらえることも多いです。
クレジットカード現金化ではAmazonギフト券を利用するケースもあります。新幹線回数券や信販会社のギフトカードに比べると買いやすい上に、スマホ上だけでクレジットカード現金化ができるので人気が高いです。
ただし、買取業者の信頼性には差があるため、評価が高いサイトで一度少額のAmazonギフト券を試験的に買い取ってもらうと安心ではないでしょうか。
Amazonギフト券の買取サイトも古物商なので売主に対する身分確認は必須です。一度身分確認をしてもらい登録をすれば、次回からスピーディーな買取が可能です。アフィリエイトサイトからのAmazonギフト券を買取してもらうといいでしょう。
信用情報に響くキャッシングは最低限にしよう
アフィリエイトサイトの広告を見ていると、キャッシュバックが高いのはFXや消費者金融です。FXは取引をするのがキャッシュバックの条件なのでちょっと近づきがたいイメージがありますが、消費者金融は手を出しやすいです。
消費者金融は無利息期間をうまく使うことでクレジットカードの支払猶予期間を事実上1か月延ばすことができます。しかし、信用情報の観点からすると、あまり消費者金融に申し込みをし過ぎるのは好ましくありません。
信用情報には解約をした金融機関も5年間は登録され続けます。そのため、将来銀行などから借入をする際にその実績が足かせになる可能性があります。必ずしも不利になるとは言い切れませんが、危ないものには手を出さない方がいいでしょう。
まとめ
クレジットカード現金化は必ずしも資金調達するだけのものではありません。現在持っている現金を留保しづける効果もあります。支払期日を遅らせれば、支払期限が早い支払を優先させ、外部から資金調達するタイミングを遅らせることができるのです。
先ほど挙げたとおり、旅行代金の半分をクレジットカードの期日までに準備して、残りをクレジットカード現金化で調達すれば支払が長期化しがちなリボ払いを利用する必要はありません。
クレジットカード現金化のメリットは支払を繰り延べることができる点です。個人のお小遣い資金から自営業者の運転資金まで支払の繰り延べによるメリットは大きいでしょう。
このメリットをフル活用するとともに、自分が本当に必要な時に銀行からお金を無理なく借りることができるようにできることが、クレジットカード現金化の醍醐味だと言えるのではないでしょうか。
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