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北保証サービスの概要
会社名 | 北保証サービス株式会社(KHS) |
所在地 | 札幌市中央区北4条西3丁目1番地(北海道建設会館内) |
電話番号 | 011-241-8654 |
設立 | 昭和62年9月 |
即日入金 | × |
手数料 | 1.5%の助成金あり |
営業時間 | 9:00~18:00 |
個人事業主取扱 | 〇 |
2社間取引 | 〇 |
3社間取引 | × |
北保証サービスは、建設業者を対象にして親請会社が支払不能になった際の保証業務をしています。
期日前の回収はできませんが、万が一の支払不能が起きても慌てる必要はありません。
手数料の助成制度もあるので気軽に利用することができます。
貸金業登録(北海道知事(5)石第03008号)もしっかりしている会社です。
売掛金の回収保証
建設業を営む事業主にとって親請け会社からの入金は事業継続のために欠かせません。
しかし、建設業者は縦のつながりが密な業種なので、どこかが支払不能になると、その事業主より「下流」の業者が全て倒産の危機に直面します。
北保証サービスは、得意先である親請会社が一定の実績を持っている建設業者であれば、下請業者が万が一の際にも支払を受けることができる保証を行っています。
売掛金の回収が滞ったらという不安は建設業を営む事業者共通の不安です。
北保証サービスはそんな不安を一掃します。
建設業界は不安定
建設業界は取引で動く資金が大きいです。
そのため、支払不能が起きると、その事業主の取引先にも大きな影響が及びます。
「連鎖倒産」という言葉がありますが、下請企業を持っている事業主が倒産すると、その下請けの事業主が資金繰りに窮し倒産してしまうのです。
もちろんその影響は、更に下流に響きます。
動く資金が大きいので、いったん支払に窮すると対応ができないまま倒産してしまうのです。
これで安心して仕事ができます
しかし、万が一の入金不能があっても、北保証サービスの保証があれば心配いりません。
「ウチの親請けは地元の名士だから」と安心しきっていても、別の地域で老舗の建設業者が倒産したとニュースなどで聞くと、少なからず不安を覚えます。
そんな不安を完全に取り払ってくれれば、どんなことがあっても安心して仕事に取り組むことができるでしょう。
手数料
北保証サービスの手数料は年率3.0%~15.0%です。
ファクタリング会社の手数料率と変わらないじゃないかと思われるかもしれません。
しかし、よく見てください。
この数字は「年率」です。
売掛金の回収サイトは建設業の場合であっても3か月から4か月程度でしょう。
つまり、年率の4分の1の手数料率ということです。
国から助成金がある
また、北保証サービスの保証を受けると、保証料支払額の3分の1は国から助成があります。
助成金ですから返還の必要はありません。
ただし、助成される範囲は、年利相当額1.5%までの範囲に限られます。
とはいえ、年率3%として、売掛金の支払サイトが4か月なら手数料率は1%。
助成金があれば0.66%の負担です。
これで万が一の際にもファクタリング会社を頼らずに済むと思えば安いものではないでしょうか。
一種の保険です
北保証サービスの保証は、売掛金が発生する都度、申し込むことが必要です。
ただ、これは一種の保険と言っていいでしょう。
また、北保証サービスの保証は、個別の売掛金だけでなく、一定の保証枠を作りその範囲内で売掛金の補償を受けることも可能です。
こちらの制度を利用すれば、請求の都度保証制度の申込をする必要がありません。
営業時間
北保証サービスの営業時間は公式WEBに表示されていません。
しかし、半官半民の会社なので、営業時間は朝時から夕方6時か7時くらいまでではないでしょうか。
もちろん土日は休みです。
もっとも、この保証制度は最初こそ手続がややこしいですが、2回目からはファックスでの提出可能です。
営業時間は短いかもしれませんが、さほど問題はないでしょう。
個人事業主も依頼できるか?
北保証サービスは、公式WEBに対象事業者の範囲を載せていません。
ただ、保証サービスの申込の際に必要なフォームを見ると「商号・名称」とあります。
申し込みエクセル:http://www.khs-net.jp/data/upfile/4-4.xls
法人事業主しか受け付けないのであれば、このような表記はしないので個人事業主も利用できると思われます。
ただ、事前確認は必須です。
2社間・3社間の取り扱い
通常、売掛金を買取ってもらう「ファクタリング」には2つの形態があります。
1つは得意先に内緒で契約をする「2社間ファクタリング」、もう一つは得意先も契約当事者となる「3社間ファクタリング」です。
北保証サービスの行うファクタリングは、売掛金の買取ではなく保証業務です。
そのため、売掛金の回収という手続はありません。
つまり、2社間と3社間という区別にあまり意味がありません。
もっとも、得意先に対し、この保証制度を使っているとは言いたくないでしょう。
「あなたが信用できないから保証してもらっている」と言っているようなものであり、得意先の心証を害することは間違いありません。
北保証サービスは得意先に知らせることなく保証をしてくれます。
つまり2社間ファクタリング的な性格があるのです。
審査は適格
北保証サービスは、北海道の建設業者の信用保証業務をしている「北海道建設業信用保証㈱」の子会社です。
つまり、審査のデータは親会社からもらえます。
建設業者で信用保証業者と一切かかわりがない業者はほとんどないでしょう。
特に公共工事を請け負っている会社は、このような保証会社に何らかの形で登録していないと仕事がもらえません。
大規模な民間企業の建設案件でも同じです。
つまり、北海道内で仕事をしている建設業者が得意先であれば、保証の対象となるのです。
もちろん建設業者の中には財務的に不安定な事業主もいるため、保証料が高くなったり、保証自体できなかったりすることもあります。
しかし審査は的確にできるのです。
これで安心
親請け会社に知られることなく保証を受けることができれば安心して申請ができます。
「まさか」と思っても、世の中何があるかわかりません。
テレビのニュースなどで天下の大企業がちょっとしたことで倒産寸前になった事例を見ることがあるでしょう。
「備えあれば患いなし」なのです。
北保証サービスのまとめ
北保証サービスは、一般的なファクタリング会社と違い、売掛金の買取をするわけではありません。
建設業者を対象にして代金回収の保証をしてくれるサービスを提供しています。
ただ、手数料率は非常に低く、更に国からの助成金まであるので負担額は非常に少額です。
得意先に知られずに保証制度を受けることができますから、得意先に遠慮する必要もありません。
万が一に備え、このサービスを受けることをお勧めします。
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