目次
現金化の仕組みや方法などを語る上で、結構大切な事なのですが「業者目線」に立つことで、意外と色々なものが見えてくるものです。
例えば、現金化業者はどのように利益を得て運営しているのかなどを知る事ができれば、今後利用する際の有利な交渉ができたり、自分で現金化するかどうかの検討材料などになるのではないでしょうか。
一般的にタブーとされている、業者の裏側に迫ります。
業者裏側第一弾!本日はまず「業者の利益」について考えたいと思います。
業者の取り分とは?
このクレジットカード現金化のサービスを利用する時には、業者側に手数料を支払うこととなります。
この手数料というのは、俗にいう還元率や、換金率の差額のことです。
よく現金化業者のサイト上に「最大換金率97%」や、「95%還元」などと記載されているのを目にすると思います。
例えば、97%を利用者に還元した場合、業者の取り分は残り3%という事になります。
10万円の現金化であれば、97,000円が利用者に行き、残りの3,000円が業者の取り分であり粗利になる訳です。
いかがでしょうか!?単純ですね。
しかし、こんな高還元率の超優良業者は存在しません。
そもそも現金化は97%で還元できるようなものではないのです。
もちろん例外もあります。例えば年に一度の感謝祭や、キャンペーンなど97%以上で還元する場合もあるかもしれませんが、それはあくまでも特例であって、普段からその還元率で行えば現金化業者からしたら、完全に赤字なのです。
本当に97%還元している業者があるのであれば、逆に是非紹介して頂きたいくらいです。
それでは、一体どれくらいが業者にとってベストな換金率なのでしょうか?
我々ユーザー側からしたら、「換金率」すなわち還元率は高ければ高いほど良いですよね。
しかし業者も商売上、利益を得なければならない為、際限なく還元率を上げる事は出来ません。
それなら、どの辺が還元率として本来妥当であり、実際の線なのかを探れればと思います。
その答えを出す方法は至って簡単です。
まず業者が掛る経費を計算し、どれくらいの利益があるのかを出せば、おのずと答えは出ます。
経費①カード決済手数料
決済手数料とは、カード決済の「代理店」を通して支払いをする際にかかる手数料のことです。
決済代理店にも種類があり、大きく分けると2つ「国内決済」と「海外決済」の2種類があります。
国内決済とは、日本国内の金融機関(クレジットカード会社)を通して「円」で決済するサービスです。
海外決済とはこの逆で、海外の金融機関(クレジットカード会社)を通して「ドル」で決済するサービスです。
現金化業者の多くは「海外決済の代理店」を使用してます。
この理由は、国内決済の場合、業者との加盟店契約の際の審査も厳しく、現金化業者自体通らないケースが多いのと、海外決済に比べて決済手数料も若干高いのが主な理由です。
例えば「GMOペイメント」という会社は、国内決済の代理店の中では非常に大手で、手数料もケースによりますが現金化業者が使うような物販系ECサイトの場合、大体5%前後が決済手数料になるのです。
海外決済の場合、最近勢いのある「PayPal」を使えば、3%前後まで手数料を落とす事が可能なのです。
この2%は大きいですね。
以前までは国内決済を利用する業者も多く存在しましたが、今ではほとんど見かけません。
実際に手数料の部分をみれば、この国内決済を使うメリットはありませんね。
よって、まずはこの決済手数料は「3%」という事で固定します。
経費②広告費
どんな商売をするにも、広告を出して一般認知させなければお客さんは来ません。
特に、ネット上で展開するサービスは全て、この広告費という部分に大きなコストが掛けることになります。
現金化業者からしたら特にこの広告費という部分が、ある意味キモになってくるのではないでしょうか。
例えば、あなたが現金化を利用する際、まずネット検索していくつかの業者を選んで申込みしたとしましょう。
この時点で業者が払う広告費は、いくらくらい掛ると思いますか?
ざっとですが、1件の申し込みを取るのに2万円かかると言われております。
えっ!?・・・2万円?
驚きましたか?
実はこれでも平均的かつ、どちらかというと安い部類に入る広告費用なんです。
高いと、1件25,000円や、30,000円近くかかる場合もザラにあります。
これは、ネットが普及し始めた時代であるずっと昔からなんですが、お金が直接絡むような「金融関連サービス」は広告費が非常に高いのです。
金融関連よりも、もっと高いジャンルだと不動産関連ですね。一発の利益が大きいサービスほど広告費は高くなるのです。
現金化は、ある意味ニッチなジャンルなのですが、どちらかというと金融関連寄りになるため、広告費が非常に高くなってしまうのです。
ここまでの経費①と②だけで一度計算してみましょう。
例のまま97%で10万円を現金化をします。
ここで業者に入る粗利は、差額3%の3,000円です。
次に掛る経費で、業者は3%の手数料を代理店に払います。
マイナス3,000円
この時点で、利益が0円になりました。
そしてここから、広告費2万円を広告代理店に払います。
はい、この時点で2万円の赤字が確定しました。
いかがでしょうか!?これ実話ですよ。
これ以外にも、下記記載の経費が他にもあるんです。
経費③人件費
これはもう当たり前ですが、どんな商売や仕事でもかかる経費です。
現金化業者の場合、大きな業者やグループでは7~20人前後が働いております。
小さな個人事業レベルの業者でも、やはり2、3人の従業員がいるものです。
厳密に1件の現金化に対して、いくらくらいの経費が掛るかは、業者の規模や状況によって異なるので算出する事はできませんが、少なくても決済手数料や広告費だけではないという事はお分かりだと思います。
経費④家賃
固定費として大きく比重をしめる家賃。
普通に考えて、持ち家や持ち物件で現金化を行っている業者はいないでしょうから、これは必ず掛る経費ですね。
これも人件費同様、厳密に算出できないので割愛します。
経費⑤その他諸々
上記以外にも通信費や、消耗品の費用や雑費など、考えたらキリがないので、ざっくり諸費用としますが、やはり運営するにあたっては、どれだけコストを抑えてもいくらかは掛るものです。
以上が、大まかな業者にかかる経費一覧です。
ここまで読んでもらえればピンと来たと思いますが、もはや97%還元などとてもじゃないが成り立たないという事をご理解頂けるのではないでしょうか。
それなら何%が実際の還元率なの?
現金化するお客さんは、人によって利用する金額が違います。
10万円の現金化をする人もいれば、1万、2万の少額を現金化する人もいます。
中には一度で50万円なんて人もいますね。
額によって業者に入る利益も異なる訳です。
一概には言えませんが、基本的に1万円の現金化の申し込みに対しても、2万円の広告費を払わなければなりません。
これでは、やればやるほど業者が損をしてしまいます。
ただ、現金化の平均利用金額は新規で8万円前後、リピーターで13万円前後の額面を利用するようです。
ざっくり平均すると、大体一人当たり10万円ほどの利用をする計算になる訳です。
一例で計算していた10万円の現金化利用を、このままベースにして良さそうですね。
10万円の現金化で利益を得ようとした場合、23,000円は決済手数料と、広告費でなくなる訳ですから、単純計算した場合、77%の還元率であれば、損益分岐ギリギリという計算になりますね。
100,000円×77%=77,000円(お客へ還元)
差額の23,000円が業者の粗利となり、ここから広告費と手数料を払う事になるのです。
ただし、これは最低限での計算です。
この他に、人件費や固定費、他にも振込手数料や、諸費用掛る訳です。
更に言えば、申し込み全てが契約に繋がる訳ではありません。
成約しない案件に対しても、2万円の広告費が発生する訳です。
そうしたものを加味し計算すると、現実的には10万円の現金化1件成約を獲得するのに、ざっと業者は少なく見ても3万円~4万円以上の経費が掛る計算になりますね。
そうなると、77%程度の還元率ではまだまだ赤字なのです。
本当に利益を得ようとするならば、やはり60%以下ほどまで還元率を下げないと採算が合わない計算になります。
業者目線での理想還元率60%以下
しかし、60%以下まで還元率を下げられてしまうと、利用者する側からしたらちょっと厳しいですね。
私なら、このパーセンテージで提示されたら、間違いなくキャンセルします。
また、これ以下での還元率の業者は、俗にいう「悪質業者」の部類に入ってくる訳です。
それでは業者はどうやって利益を得ているの?
それはズバリ『リピーター』です。
2回目以降のお客さんからが、本当の利益になってくるのです。
リピーターに関しては、既に業者の顧客な訳ですから、新規獲得のような広告費は発生しません。
もちろん、1回こっきりで利用しなくなるお客さんも沢山いますが、かなり高い確率でリピーターになるそうです。
キャッシングと同様、やはりどうしても数か月間は最低でもリピートしてしまうのです。
そのリピート割合から算出した損益分岐点を元に、適正な換金率が割り出されていくわけです。
ただ、このリピーター率は業者によって異なりますので、それと合わせて還元率が各業者異なる理由なのです。
この辺を考慮して、各業者見比べると低いところで70%前後、割と高めの業者で85%前後が平均相場となっております。
一番多いのが初回は80%前後からの還元率が多かったです。
ここで10万円の現金化を、換金率80%計算で考えてみましょう。
総合的にみて、約3万5千円が1件の新規成約までにかかる業者の経費です。
10万円の80%(8万円)バックなので、2万円が業者の粗利です。
2万円から経費3万5千円を引くと、1万5千がのマイナスになります。
次に、このお客さんがリピーターとなり、また次月10万円の現金化を申し込んできたとしましょう。
ここで掛る経費は「決済手数料3%」と「人件費や固定費などを割った分」です。
ざっくり5、6千円といったところでしょうか。
ここでも10万円に対する80%バックの差額2万円が粗利です。
ここに今回の経費5千円と、前回のマイナス1万5千円を足すと約2万円が経費になります。
粗利2万円から2万円の経費を引くと、プラスマイナス0になりました。
ここでやっと、損益分岐点に到達ですが、もうお分かりですね。
次のリピート利用から、やっと業者に利益が発生する訳です。
実はシビアな現金化業者の実態
こう計算してみると、現金化業者も決してボロ儲けしている訳ではないのがお分かりでしょうか。
あくまでも80%還元の場合の計算ですが、これが70%還元であればもっと早く利益が乗るでしょうし、その逆もっと高い85%や90%などの還元率でサービスを提供している業者の場合、利益が出るまで更に期間が掛ります。
運営スタイルによって様々ですが、これらをみると「97%や95%の還元率」などでは、まず提供できないというのが分かると思います。
ただ利用者の目を引くために、現金化業界全体が誇大広告を打ってしまっている関係上、どの業者の還元率をみてもほぼ90%以上は当たり前となってしまっております。
逆にお客さん目線にたって、しっかり80%還元ですよなんて記載している良識ある業者の方が少ないです。
だから、この90%以上の還元率は、サイト上に記載があっても期待しない方が良いでしょう。
当サイトでも色々な業者の実態や情報を得てきましたが、全て加味した上で計算した結果、新規の還元率で最大92%がせいぜい限界ではないでしょうか。
これ以上は、もはや慈善事業に近しい状況となるでしょう。
もちろん、何十回も利用しているリピーターや、超高額利用者など、各条件によって還元率は異なりますので一概には言えませんが、業者の提供できる限界はこの辺が妥当なところではないでしょうか。
この裏事情を知っていれば、業者選びの上では非常に参考になるのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事は、現金化事情の中でも普通表には出ない「業者の内情」です。
この辺をみてみれば、一番重要な還元率の割安感や、割高感を自分なりに見つける事が出来ると思います。
簡単にまとめるならば、還元率80%以上は優良業者と言えるでしょう。
60%以下=悪徳業者
※己の利益しか追求していない業者であり、一切の利用価値はありません。
もしこんな還元率を提示されたら即電話を切る事をオススメします。
60~70%=残念な業者
※もし既にこのくらいの条件で利用している方がいれば、「ちょっと間違えちゃったね」と言うほかありません。
今からでも遅くありません、もっと条件の良い所を探しましょう。
70%~80%=平均的な現金化業者
※75%以上であれば、まずまずでしょう。条件次第では優良業者の扱いになります。
大体この辺の還元率で運営している業者が一番多いです。
80%~90%=優良業者
※このラインの優良業者を見つける事こそが、現金化を利用する上で最大のカギになります。
最初から交渉なしで80%以上を提示してくる業者であれば、かなりの優良店ですので長く良い付き合いが出来るはずです。
90%~95%=ほぼ存在しません。むしろ教えて下さい。
※恐らく願望の世界の還元率です。
90%程度であればまだ可能性はありますが、特に93%以上からは幻の世界に入ります。
あるとすれば、一度で100万以上利用するリピーターくらいではないでしょうか。
よっぽどの付き合いと、金額を利用しないと90%オーバーはないと考えてよいでしょう。
95%~100%=存在しません。慈善事業です。
※まず有り得ません。
ただ昔一度だけ、先着何名か100%還元なんてキャンペーンを打ち出していた業者を知ってます。
しかし、普段は88%還元の全国屈指の超優良店ですが、それでも通常時は88%が限界のようです。
この辺を追求しようと業者選びをしているのであれば、時間の無駄ですので早いとこ決めた方が良いでしょう。
以上が、現金化業者の内情です。
こうした裏事情を知った上で業者選びをすれば、今より更に効率よく捗るはずです。是非参考にして頂ければと思います。
コメントを残す