JCBカードはご存知の通り、日本の信販会社で唯一といっていい国際ブランドのカード会社です。世界中に加盟店を持ち、日本人観光客が海外に行ってもJCBが使える環境を整えています。
もちろん日本国内では使い勝手がナンバーワンのカードであり、日の丸ブランドとしての地位を確立している信販会社です。
しかし、クレジットカード現金化という観点ではあまりお勧めできないカードであることも事実です。もっと割のいいカードがあるためです
しかし、締日が15日と他のクレジットカードでは少ない締日のため、「抑え」としては使い道があります。
現金化には不向きのJCB
クレジットカード現金化の条件として、締日から支払日までが長いほうが有利です。なぜなら、支払猶予が長くなり、資金調達がしやすくなるためです。また、このことは実質金利を下げる効果もあり、消費者金融などといい勝負ができます。
その観点からすると、締日が15日で支払日が翌月10日のJCBカードはクレジットカード現金化には向いていないと言えます。
クレジットカード現金化に向いていると言われるのは、締日から支払日までの期間が1か月を超えるカードであり、筆頭として挙げられるのがセゾンカードや出光カードです。
セゾンカードは1か月と4日間、出光カードは1か月と7日間です。これに比べるとJCBの25日という支払猶予期間は見劣りするでしょう。請求日までが短いため、資金調達方法を探している人の場合はちょっと慌ただしくなるはずです。
ただ、JCBカードはWEB上でギフトカードの販売をしていたり、JCBギフトカード販売店でJCBだけはクレジットカードでギフトカードが購入できるという特典があったりします。
資金調達の目途がある程度付いており、一時的な資金不足を解消するためにクレジットカード現金化を行うのであれば悪い選択ではないと言えそうです。金券はクレジットカード現金化をする上で一番有利なのです。
もっとも、JCB自体はストップ現金化というキャンペーンを実施しています。自己矛盾のような気もしますが、王者の余裕というところでしょうか。
15日締め翌10日払は支払期間が短い
15日締めで翌月10日払いというクレジットカードは、老舗の信販会社に多いパターンです。JCBのほかには、MUFGと三井住友カードが主な信販会社です。
クレジットカード現金化で一番問題になるのは、金券などの購入より支払資金をどう調達するかです。自分の給料などから調達するのであればいいのですが、給料日が必ずしもJCBの支払日である10日に合っているとは限りません。
このような場合は消費者金融を使えばいいじゃないかと言われそうですが、クレジットカード現金化を利用する人の多くは、消費者金融の審査で落とされる人です。クレジットカード現金化以外に資金調達手段がない人も少なくないはずでしょう。
そのような人にとって、他のクレジットカードに比べて支払期間までの期間が10日間でも短いという点は大きなデメリットと言えるでしょう。一般的にクレジットカード現金化の手段としてJCBを勧める人は少ないと思いますが、このような理由によるものです。
もちろん冒頭に述べた通り、JCBギフトカードなどの金券が買いやすいという利点はありますが「ストップ現金化」とキャンペーンをしている信販会社から金券を買うことに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
総合的に考えると、JCBはクレジットカード現金化にはあまり適していないクレジットカードだと言えそうです。
締日の違いを生かす利用価値
しかし、JCBカードがクレジットカード現金化に全く使えないかと言えばそのようなことはありません。一般的にクレジットカード現金化に適していると言われるカードに比べると締日が違うため、資金を必要とする時期によっては有利になることがあります。
例えば月初めにお金が必要な事態になった場合は、月末締めのクレジットカードであれば支払期間を最大限に取ることができるでしょう。しかし、月末付近にクレジットカードの支払ができないという場合には月末締めのカードではかえって不利になります。
このような場合、15日締めのJCBカードの存在価値がクローズアップされます。例えば楽天カードやエポスカードの支払日は毎月27日です。他にも月末締めのカードで27日支払というカードは多いです。
この場合JCBを使ってクレジットカード現金化をすれば、一般的に有利だと言われるカードより支払期間を長く設定することができます。こうなると、JCBカードでJCBギフトカードが買えるというメリットも大きくクローズアップされてきます。
このようにJCBカードは通常クレジットカード現金化の手段としては適していないものの、必ずしも使えないということはないのです。使い分けさえしっかりしておけばいざというときに役に立ちます。
なお、JCBカードでJCBギフトカードを買う場合、JCB自体が発行した「JCBオリジナル」に限定されているようです。他にもいくつか使えるようですが、クレジットカード現金化を考えているのであれは、JCBオリジナルシリーズにしたほうが賢明でしょう。
1枚あれば普段使いもOK
JCBカードは冒頭に述べたとおり、利用できる範囲が広いです。
年会費は必要ですが、年間50万円以上の利用と請求書の発送停止で年会費無料になります。一年に一度程度クレジットカード現金化をすれば達成できるのではないでしょうか。
また、電子マネーのQUICPay機能が搭載されたJCB一般カードも準備されています。コンビニなどで使うと便利さがよくわかりますし、手放せなくなります。しかも旅行傷害保険も付いているので、日常使いのカードとしては十分な条件を整えています。
ポイント還元率は0.5%とあまりよくありません。しかし、支払をJCBに集めることでポイントがたくさん付くようになります。更にセブンイレブンやアマゾンなどで買い物をするとポイントが3倍になったりするので、還元率をアップさせることも可能です。
クレジットカード現金化をする際には、クレジットカードをある程度の枚数を揃えた方がいいのですが、どのカードも毎月利用しないと、いざクレジットカード現金化をする際に怪しまれます。
そのため、JCBカードばかり使うことを避けるとともに、全く使わない月がないようにすることも必要です。ちょっと面倒かもしれませんが、利用シーンに応じて使うクレジットカードを変えるようにすればいいのではないでしょうか。
コンビニなどで便利に使えるJCBカードなので、定期券入れに入れておけば買い物の際に便利かもしれません。
ちなみに、JCBカードをゴールドにアップさせ、メインカードとして使いつづけると、将来ランクアップした「JCBゴールド ザ・プレミア」や「JCBザ・クラス」の招待があるかもしれません。
年会費以上のステイタスがある招待制のカードは海外の「ブラックカード」と同様です。人によっては捨てがたいメリットだと言えるのではないでしょうか。
いざと言う際に役に立つ中継投手
このようにJCBカードは主力投手としての位置づけではないものの、いざというときに役立つ中継ぎ投手としての役目を果たすことになります。JCBカードは他の高還元率を宣伝しているカードより地味ですが、使い始めると便利さがよくわかります。
JCBカードをメインカードとして使っている人の中には、東京ディズニーリゾートのパークチケットの抽選に応募している人も少なくないようです。オフィシャルパートナーの位置づけを生かしたメリットは捨てがたいものがあります。
クレジットカード現金化と言うと、どうしても支払期間が長いカードや値引きをしてくれるカードにスポットライトが当たります。これらのカードはJCBなどの老舗組に対して、新規参入組と言えるため、何らかのメリットが必要になります。
そのメリットとして支払期間を延ばしたり、値引きを実施したりしています。そのためクレジットカード現金化の対象としても人気が高まっていますが、信販会社側もクレジットカード現金化は警戒しているため、金券購入が難しくなりつつあります。
これに対し、JCBカードはWEB上でギフトカードを買えたりするため依然としてクレジットカード現金化はやりやすいと言えるでしょう。
最初は別のカード
このようにJCBカードは必ずしもクレジットカード現金化に適しているカードだと言えませんそのため、クレジットカード現金化を考えているのであれば、まず別のカードを申込み、それと同時にJCBカードを申し込むことになります。
このようにすることで、締日を分散することができますし、同じ信販会社のカードでクレジットカード現金化を繰り返すことを避けることもできます。クレジットカード現金化は信販会社によって、程度はどうあれ監視されていますから、用心に越したことはありません。
また、クレジットカードを複数枚持っていたとしても、年会費無料のカードばかりであれば自分の負担はありません。他のクレジットカードはJCBのようにある程度利用しないと年会費が発生するようなことはありませんから、問題はないでしょう。
クレジットカード現金化を将来予定している場合、計画的な対応が大切です。計画的にクレジットカードを申し込み、金額の多少はあっても毎月利用していれば、いざクレジットカード現金化が必要となった際にも問題になりにくいのです。
もちろんクレジットカード現金化の際に優先して使うカードはJCBカードではありません。しかしJCBカードの方が有利だと判断されたらJCBカードを使うのです。
実際の利用シーンは別として、クレジットカード現金化において、JCBは抑えとしての役割なのです。
一番のお勧めはピーワンカード
金券ではメリットが少なくなりますが、金券以外の買い物代金がほとんど1%引きになるピーワンカードはクレジットカード現金化の切り札と言えます。現金化の専門業者に依頼しても、自分が電化製品などを買っても1%引きになるのです。
ピーワンカードの目玉である1%OFFは金券では適用されないというデメリットはありますが、1日締めで翌月1日払いという支払サイクルは、締日翌日に買い物をしてギリギリ2か月の支払猶予期間が確保されています。
クレジットカード現金化は金券が一番有利です。しかし、信販会社のチェックを避けるためには商品の方が安全です。また、リスクを背負ってくれる専門業者はありがたい存在だと言えるでしょう。
とはいえ、これらの換金率は9割を切っており、割が悪いことも事実です。そのようなデメリットを少しでも改善する手段としてピーワンカードは最適のクレジットカードだと言えるでしょう。他の信販会社ではこのようなカードを発行していないのが不思議です。
実際に使いこなす場合もピーワンカードは使い勝手がいいです。オンラインで請求内容などを確認できますし、VISAであればJCB同様に利用範囲は広いです。メインカードとして使うことも十分可能なので、お勧めの一枚だと言えるでしょう。
金券の場合も含めてクレジットカード現金化の際には最優先で利用すべきカードだと言えます。
支払期間が長いセゾン系もお勧め
支払期間が長いカードとして有名なのがセゾンカードです。
月末締めで、翌々月4日の支払という長期の支払猶予はセゾンカードならではのメリットでしょう。また、セゾンと提携している出光クレジットの出光カードは月末締めで翌々月7日の支払という太っ腹ぶりです。
ポイント還元率は0.5%程度と高くありませんが、支払猶予期間が長いという点は資金確保に悩むクレジットカード現金化利用者にとってありがたい措置だと言えるでしょう。計画的に資金準備をしようとしても思い通りにいかないことも少なくありません。
支払が滞ると、カード利用ができなくなってしまうばかりか、信販会社から連絡があり使途を確認されたときにちょっと面倒なことになる可能性があります。支払を送らせるようなことにならないためにも支払が確実になりやすいセゾンカードをお勧めするのです。
セゾンカードは多くの種類がありますし、パルコやロフトなどのセゾン系の店舗ではセゾンカードのハウスカードを発行しています。
これらの店舗を利用する人であればこのようなカードに申し込むことで普段もお得だし、いざというときには安心してクレジットカード現金化を利用する事ができます。ダブルの効果があるためメリットが大きいのです。
また、出光で給油している人は出光カードもお勧めです。現在、発行されているクレジットカードで一番支払猶予期間が長いカードです。
特にセゾン系の店舗を利用する事もなく、車も持っていないという人であれば、出光カードがベストの選択でしょう。しかし、セゾンカードにメリットを感じる人は71種類揃っているセゾンカードから自分の都合のいいカードを選べばいいでしょう。
楽天やエポスも捨てがたい
他にクレジットカード現金化に利用するクレジットカードとしてお勧めできるのは、楽天カードとエポスカードです。両者ともに月末締めで翌月27日支払です。そのため支払猶予期間は2か月を若干ながら切っています。
しかし、これらのカードは日常的に利用するとメリットが多いです。セゾンやピーワンカードではなかなか望めないメリットです。
楽天カードは、楽天に限らずどこで使っても1%相当額の楽天ポイントが付きます。高還元率という点ではピーワンカードに匹敵します。ポイント付与時期も早いため、ピーワンカードほどではないものの、他のカードに比べてタイムラグがありません。
また、楽天ユーザーにとっては楽天カードを持っていることが最高ランクのダイヤモンド会員になる条件です。楽天カードがないばかりに一歩劣るプラチナ会員で足踏みするのはもったいない話です。
エポスカードは提携店の多さが魅力です。
大手外食チェーンのロイヤルホストなどと提携して割引サービスを受けることができますから、日常的に利用する場合メリットが多いです。また、マルイで年に4回1割引の日があり、これだけでもエポスカードの価値があると言われています。
ピーワンカードやセゾンカードには一歩譲りますが、日常的にも便利に使うことができると言う点では優れているカードです。自分のニーズに合わせて、どちらか一枚を申し込んでおくと、ピーワンカードなどが使えない時に役に立つでしょう。
でも締め日は全て月末
とはいえ、これらのお勧めカードはすべて締日が月末付近です。資金が必要な時期が月末付近である場合には、支払時期が早まってしまい、かえって不利になってしまいます。このようなことを避けるためにJCBカードが必要なのです。
利用シーンにもよりますが、将来のランクアップなどを踏まえて考えると、締日が同じ15日のMUFGや三井住友カードよりJCBカードの方がメリットは多いと言えます。三井住友カードは利用額などによってプラチナカードが準備されていますが、VISAカードです。
VISAが悪いわけはないのですが、JCBの「ザ・クラス」の内容は年会費が同じ三井住友のプラチナより上です。最高ランクを目指す必要は必ずしもありませんが、他のサービスもJCBの方が若干ながら上ですし、日本人の感覚に合っていることも事実です。
そう考えると、同じ締日のカードであればJCBをお勧めしたいのです。
JCBはクレジットカード現金化という観点では「抑え」のカードです。ひょっとしたらクレジットカードへ現金化では全く使わないかもしれません。だからこそ、日常利用する場合にメリットが大きなカードを選択したほうがいいのです。
資金不足は日を選ばない
クレジットカード現金化を必要とする資金不足はいつ起こるかわかりません。
いきなり電化製品が壊れたというのであればクレジットカードで対応できるでしょうが、事故などでお金が急に必要になる場合もあります。
また、クレジットカードなど落日にお金が足りないという場合もあり、計画を立てていない人にとってはいつ資金不足が起きるかわからない点があります。
給料日前にちょっとお金が足らないからと少額のクレジットカード現金化をするのであれば、その額も少ないでしょうし、だいたいどのような時期に必要になるかはわかるでしょう。しかしボーナス払いの支払日は、頻度が少ないため対応がしにくいでしょう。
そのような場合に備えて、締日を分散したいくつかのクレジットカードを準備することは重要です。ちょっとしたことですが、準備がしてあるか否かで結果が大きく変わるのです。
月中資金不足にピーワンは役不足
クレジットカード現金化で一番強力だと考えられているピーワンカードですが、締日が毎月1日なので月末付近の資金不足には対応できません。締日に買い物をしてしまうと、支払日が1か月しかなくなってしまうのです。
これは他の月末締めカードでも同様であり、使い勝手がいいと考えられるセゾンカードや楽天カードは月末締め、エポスカードも27日締めになりますから、クレジットカードの引落が集中する27日には対応できないのです。
クレジットカード現金化にメリットがあると考えられるのは、買い物をしてから支払まで2か月程度の期間があり、その間に資金調達をすればいいためです。しかし、締日直前に買い物をすると支払日までの期間が1か月少なくなってしまいます。
買取率が97%の金券を2か月間の支払猶予後に決済すれば年利換算は18%です。しかし、1か月しかなければ倍の36%になります。あまり割がいいとは言えないでしょう。
もちろんお金が必要だという時に年利換算のことを考えている余裕はありません。準備がしてなければやむを得ないでしょう。とはいえ、あまり支払期間までの間が短いと資金準備ができなくなる可能性があります。
しかし、あらかじる準備ができていれば対応できます。
ピーワンカード一枚でクレジットカード現金化に対応するのではなく、複数のクレジットカードでクレジットカード現金化に対応することで、資金不足がどんな時期に発生しても余裕で対応できるようになります。
現金化は締日翌日が原則
クレジットカード現金化はこのように買い物をしてから支払日までの期間がどの程度あるかが決め手になります。現金化は締日翌日がベストだと言われる理由はここにあります。
そのため、クレジットカード現金化をするにあたっては、できるだけ締日が違う複数のカードを揃えることが大切です。また、このことは金券をクレジットカード現金化に使う場合に信販会社の目から隠れる手段としても役立ちます。
クレジットカードの締日は月末ばかりではないかと言われがちですが、案外マチマチです。
JCBのように15日締めのカードもあれば、5日締めや10日締めのカードもあります。場合によっては二つの締日から選ぶことができる場合もあるほどです。締日の違うクレジットカードがあれば、いろいろな利用方法が考えられます。
もし最初のクレジットカード現金化で資金不足が生じても、不足部分を別のクレジットカードで現金化することができるでしょう。あまりお勧めできることではありませんが、支払が遅れるよりはマシです。
また、最初のクレジットカード現金化を無事終了後に、再度別のクレジットカードで現金化をする場合には同じ信販会社では怪しまれるという問題が生じます。しかし別の信販会社であれば問題はないでしょう。
クレジットカード現金化は締日の翌日に買い物をすることが原則です。これは支払期間を最大限にするということですが、手持ちのクレジットカードで対応できなければ、一番支払期間が長くなるカードを探すことになるでしょう。
現金化するなら複数カード
クレジットカード現金化はこのように複数のクレジットカードがあったほうが有利です。
ただし、枚数があればいいというものではなく、ある程度戦略的に揃える必要があります。揃える基準は、締日が分かれていること、信販会社が別であること、の2点が重要です。
最近は近くのスーパーなどでも信販会社と提携してクレジットカードを発行しています。締日と発行している信販会社をチェックすると案外いい組み合わせを作ることができるでしょう。
とはいえ、理想的な組み合わせができるとは限りません。締日を分散しようとすれば5日ごとくらいに締日が到来するようにクレジットカードを揃えることは可能です。しかし、枚数が多くなりすぎると今度は審査に通りにくくなります。
クレジットカードは信用情報で特に問題なければ、事実上無制限に発行されると言われていますが、実際には収入に比べてショッピング枠の合計が多すぎると、審査に落とされたり利用限度額を10万円程度にされたりします。
ゴールドカードのように100万円まで限度額をゲットする必要はありませんが、せめて30万円程度の限度額がないとクレジットカード現金化として実用的ではありません。
人によって信用状況はまちまちですが、月末と15日という組み合わせにしておけば、たいていの事態には対応できるのではないかと思われます。
クレジットカード現金化にはあまり適していないと思われるJCBです。しかし、15日締めという点と、利用できる店舗が多いという点で、抑えという目的からお勧めしているわけです。
毎月後半の資金不足にはJCB
このようにJCBは、クレジットカード現金化という観点からすると15日締めでサービスが充実しており、利用できる店舗も多いという点でお勧めできます。
特に毎月後半の資金不足に対してはJCBが結構有効ではないかと思われますから、月末締めのカードだけではなく、JCBブランドのカードを一枚付け加えると融通が利くようになります。
毎月後半の資金不足はクレジットカード決済日や各種ローンの支払日と合致します。給料日がいつかにもよりますが、月末が給料日の人はクレジットカードの支払が遅れがちになると言われています。
そのような問題点を解消するための手段としては、セゾンカードのような月末締めのカードよりJCBカードの方がクレジットカード現金化の手段として適していると言えるのではないでしょうか。
ピーワンカードやセゾンカードのような月末締めのカードを一枚とJCBを一枚という具合にクレジットカードを揃えれば、クレジットカード現金化の手段としてはかなり強力な布陣になるでしょう。
カード選びは締日毎のグルーピング
では具体的にクレジットカードをどのように選べばいいのでしょうか。
締日や支払日ごとにクレジットカードを分類したサイトはいくつかあるので、自分で探してみるのもいいでしょう。
また、自分が持っているクレジットカードを見直してみると、案外月末締めのカードが多いことに気が付くのではないでしょうか。キャンペーンの多いカードは案外月末締めとなっているカードが多く、結果として月末締めのカードが多くなるのです。
しかしそれではクレジットカード現金化という観点では望ましくありません。
クレジットカード現金化は便利な資金調達手段ですが、消費者金融のように申し込んだその日に自分の口座に振り込まれるという便利なものではありません。自分である程度計画を立てることで便利な資金調達手段とすることができるのです。
では、締日ごとに主なカードを見てみましょう。
5日締めは
5日締めのカードとして主なものはニコスカードが挙げられます。支払日は27日なので支払期間が長いとは言えません。また、アプラスも同様に5日締めですが、ニコス同様に27日払いです。
珍しいパターンとしてはトヨタTS CUBICカードが挙げられます。締日を5日と20日のどちらかとできます。5日締めの場合は支払日が翌月2日なので、1か月近くの支払猶予期間となります。
クレジットカード現金化という意味では合格点をつけていいのではないかと思われるカードです。トヨタ系のクレジットカードなのでトヨタ車に乗っていらっしゃる方であれば持っているかもしれませんが、一考の余地があるクレジットカードです。
ニコスカードは現在MUFG系のカードとなっており、サービス内容は一体化されています。そのため、サイト内からギフトカードが購入できるというメリットがあり、必要に応じて有利な現金化が可能になります。
アプラスカードは新生銀行系のカードです。ローン業務もしているため、一度は借りたことがあるという人多いのではないでしょうか。
支払サイクルがニコスカード同様に長くはありませんから、クレジットカード現金化という目的にはあまり適していないと言えそうです。
ただし、ポイントはTポイントで貯まるため、ファミリーマートをよく使っている人には便利だと言えるでしょう。5日締めのカードを作っても全く使わないとクレジットカード現金化の際に問題になる可能性がありますが、使い道があれば好ましいと言えます。
10日締めは
10日締めのカードの筆頭で挙げられるのはイオンカードです。
発行しても全く使わず、クレジットカード現金化の際に初めて利用したというのでは怪しまれますが、イオンカードであれば使う機会が非常に多いため、そのような心配はいらないでしょう。
また、実際に現在イオンカードを持っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
20日と30日のお客様感謝デーには、近くの道路が大渋滞になるほどの大人気のイオンですが、支払日が2日と締日から支払までの期間が短いのは一つのデメリットです。
他に10日締めのカードとしてはセゾン系のUCカードも挙げられます。
UCカードは、セゾンカード同様に提携しているカードが多いですが、セゾンカードの系列なのでカードの監視体制は共用している可能性があります。そのため、締日が違うからとセゾンカードとペアにするのは避けたほうがいいかもしれません。
UCカードはセゾン系ですが、支払日は翌月5日と支払期間が短めです。イオンカードよりは長めの設定ではありますが、セゾン系だからと期待しても肩透かしを食らう結果になります。
また、月末締めが一般的なセディナカードもセディナCFカードだけは10日締めになっています。もともとCFカードは現在三菱東京UFJ銀行になっている東海銀行という中部地区にあった銀行が母体になっており、紆余曲折の末に現在に至っています。
そのため、従来からの締日などのルールを変更することができないため、セディナCFカードだけは10日締めとなっています。現在は三井住友カードの傘下なので、組み合わせるカードには注意が必要です。
20日締めは
20日締めのカードとしてはトヨタTS CUBICカードが挙げられます。5日と20日と選択できるため、20日を選べばいいのです。
他にはダイナースや本家のアメックスが20日締めです。
ただし、アメックスの締日は実際には明示されておらず、引落銀行によって締日が違います。
アメックスの締日は一般的に20日と言われていますが、三菱東京UFJ銀行を引落銀行としていると、19日が締日となっています。引落銀行によって違いがあるので一概に言えません。
アメックスもダイナースも支払日は10日なのでアメックスの方がちょっと支払期間に余裕があるとも言えるでしょう。
とはいえ、クレジットカード現金化のカードを選択するうえで、このようなプレミアムブランドを選択する人はいないでしょう。また、当然のことですが審査のハードルは高いし、年会費も1万円単位です。
つまり、20日締めのカードは、トヨタTS CUBICカードのみと考えたほうがいいでしょう。信販会社が他のカードと独立している点も一つのメリットと言えるのではないでしょうか。
月末締めのカードは、支払日が27日であることが多いです。クレジットカードの支払をサポートするためにクレジットカード現金化を利用するのであれば、トヨタTS CUBICカードを20日締めで申込むのがベストの選択でしょう。
27日締のエポスは抑えの切り札
他のほとんどのカードは月末締めなのですが、ちょっと変わり種として27日締めになっているエポスカードが挙げられます。支払日も翌月27日なので支払猶予期間は1か月と言えるでしょう。
エポスカードは4日締めと27日締めを選択することができます。
支払日が1日のピーワンカードや4日のセゾンカードの支払をサポートする抑えの切り札としては有用だと言えるのではないでしょうか。
クレジットカード現金化の手段として、ピーワンカードやらセゾンカードを利用している人は多いでしょう。そんな人がいざ支払日になって引落資金が足らないということになった場合にエポスカードは役に立ちます。
エポスカードは百貨店のマルイの系列です。他の信販会社とは資本関係などがないので、他のカードと併せてクレジットカード現金化の手段として利用しても問題はないでしょう。
他のカードと組み合わせができるという点も、抑えの切り札として利用する事ができる条件と言えます。JCB同様に抑えの切り札としてのカードになるのではないでしょうか。
エポスカードはマルイのハウスカードですが、マルイでしかメリットがないようなカードではありません。ロイヤルホストのような全国チェーンでも割引が受けられる特典が多いです。そのため、全国の方にとって使い道があるカードだと言えるでしょう。
もちろんマルイで年4回開催される1割引きの日には、エポスカードが大活躍するでしょうし、マルイの通販でも使い勝手はいいでしょう。案外日常使いでもメリットの多いカードです。
抑えの必要性
クレジットカード現金化は1枚だけのカードでは不足です。
複数のカードを組み合わせることで大きな金額の現金化も可能になりますし、万が一支払資金が足りない時の対応もできるようになります。なかなかベストの組み合わせを作ることは難しいのですが、やるだけの価値はあります。
特にクレジットカード現金化をする際には、どうしても換金率のいい金券を買って現金化しようと考えますが、信販会社も警戒しているため気を付ける必要があります。
そのために信販会社と締日を分散する必要性があるわけですが、使う際には優先順位というものがありますから、それに従ってクレジットカード現金化をすることは覚えておくべきでしょう。
例えば、締日を意識して締日の到来が一番遅いカードを使うとか、前月にもクレジットカード現金化をしているから別の信販会社のカードにしようとか言うような気づかいです。
そうすると、使えるカードと使えないカードが分別されます。1枚だけのクレジットカードでクレジットカード現金化をするとこのような芸当はできません。抑えのカードを作っておくことは重要なのです。
また、人によってはクレジットカードを多く保有しているため、分散できると考えているかもしれませんが、締日や信販会社が分散されていないと意味がありません。例えば、セゾンカードを何枚も持っていても分散したことにはならないのです。
ここで「抑え」のカードを作るということは、締日や信販会社を別にしたカードを作り、いざという時にも対応できるような状況にしておくことを言うのです。
資金不足への対応
クレジットカード現金化をすると、すぐにドロ沼にはまっていくと言われることがあります。自転車操業と言われることも多いでしょう。
これは、クレジットカード現金化をする人の多くは、お金を借りることができないので現金化によって最後のあがきとして資金調達をしている例が多いためです。本来このような人は、クレジットカード現金化ではなく債務整理を選択すべきなのです。
このような状態ではなく、ただ単にお金を借りたいけど消費者金融の審査が面倒だという人や、総量規制の影響でこれ以上お金を借りることができない人が、クレジットカード現金化を利用するのです。ヤミ金でお金を借りるよりずっといい方法です。
また、抑えのカードをつくる必要性は、1回目のクレジットカード現金化で支払資金が不足してる場合に対処することにあります。抑えのカードを作ることで、例えば1回の決済では支払いきれない場合も、リレー形式により4か月で支払い切ることができます。
クレジットカード現金化をする場合、1回で支払を完了化することが原則です。これが2回目になると資金繰りがより一層苦しくなりますから、そのまま支払不能になってしまう可能性が高まるのです。
しかし、計画的に資金確保ができることが予定できるならば、2回のクレジットカード現金化によって支払を完了すればいいのです。
同様にしっかりと計画できれば3回4回というリレー形式で多額のクレジットカード現金化も可能でしょう。しかし、それは机上の計画に過ぎず、危険性が高いです。
いくら組み合わせを完璧にしても、3回も4回も金券をそのクレジットカードで調達することは問題が生じる可能性を高めます。お勧めできる話ではありません。
使わなくてもエポスはお勧め
月末締めの多いクレジットカードの抑えの切り札として、15日締日がずれているJCBはお勧めです。
しかし、クレジットカード自体の決済代金を確保するという意味合いではエポスカードもお勧めです。同様に20日締日を選択できるトヨタTS CUBICカードも同様にお勧めです。
抑えという目的なので、クレジットカード現金化としては使わないかもしれないのですが、エポスもトヨタも日常生活で結構役立ちますから、使わないまま放置されることはないでしょう。
クレジットカード現金化で使うかもしれないと思われるクレジットカードは、できるだけ毎月利用する事が必要です。少額でもいいので利用事績を残すことが大切です。
これは、毎月利用している顧客と、ほとんど利用していない顧客では、信販会社側の顧客管理の方法が違うためです。ほとんど利用していない顧客が、ある日突然金券らしき買い物を多額にしたらどう見ても怪しいでしょう。
不正利用だけではなく、クレジットカード現金化目的ではないかと目立ってしまうのです。
これに対し、少額であっても継続的に利用している顧客であれば、利用額が増加しているという変化はあったとしても、それは「不正利用ではないか」という警戒になります。
この場合、信販会社から電話確認があるかもしれませんが、慌てることなく自分の必要があってギフトカードや新幹線回数券を買っていると言えば問題ないでしょう。
信販会社側も本音はカードを使ってもらいたいのですから、今まで定期的に利用していた顧客であれば更に利用額を増やしてもらいたいと考えるものです。
定期的に支払が必要なプロバイダーや有料チャンネルの支払をこのようなカードで決済すればいいでしょう。
また、携帯電話などの支払を指定することによるキャンペーンを実施していることもありますから、そのようなキャンペーンに乗ると自分もメリットがありますし、利用実績を増加させることも可能です。
雪だるまにならないように
クレジットカード現金化で一番問題になるのが支払不能です。クレジットカード現金化を繰り返した結果、支払額が多額になって支払不能になってしまう例は残念ながら少なくありません。
信販会社がクレジットカード現金化を問題視している背景には、このように支払不能による貸倒損失の増加があります。もちろんクレジットカード現金化によって自社のキャッシング事業が侵食されていることも見逃せません。
このように問題視されているクレジットカード現金化ですが、自分の責任で実行するのであれば問題ないですし、支払をきちんとすれば文句を言われる筋合いはないでしょう。
しかし、返済ができないようになっては意味がありません。
多額の資金をクレジットカード現金化によって確保しようとする予定があり、クレジットカード現金化を2回繰り返す計画をしっかりと組んでいるようであれば問題ありませんが、無計画なクレジットカード現金化の繰り返しは危険です。
クレジットカート現金化は結構危険が多い資金調達方法です。金券を利用して97%程度の換金率で買取をしてもらうのであれば消費者金融と変わらないのですが、8割程度で買取をしてもらう電化製品などで現金化する場合は危険が増します。
8割程度の換金率で買取をしてもらうと、2か月間で差額の2割を自分で調達する必要があります。言い方を変えると、必要資金の25%増しの金額を2か月後に支払う必要があるのです。
金利換算すれば125%というヤミ金並みの金利になりますが、それ以上支払資金をどう調達するかということが問題になるのです。
ピーワンカードのように請求時に1%値引きしてくれるカードでも、電化製品購入の際における割の悪さをちょっとだけカバーしてくれるに過ぎません。
クレジットカード現金化をした後の支払日には必ず全額支払資金を準備することが大切ですし、もしできないとしても1回目より少ない金額でクレジットカード現金化をすることは必須です。
まとめ
クレジットカード現金化では、ただ単に自分の手持ちのカードを使って金券を買って来ればいいというものではありません。もちろんそれでもいいのですが、ちょっとした知識と準備をするだけで有利に現金化を実行することができます。
特に1回目の現金化を支払う際に、資金不足になってしまう場合には2回目の現金化が必要になります。ドロ沼にはまっていく原因になるためお勧めできる話ではありませんが、支払遅延による信用の低下を防ぐほうが優先です。
そのためには、最初にクレジットカード現金化をした際に、その支払日を把握するとともに、万が一支払資金が足らない場合に備えて、支払日より前に締日が到来するクレジットカードを探す必要があります。
そのようなカードを探すことは難しくありませんが、組み合わせはいろいろとあります。注意点としては、信販会社が重ならないように注意して「ペア」をつくることが挙げられますが、同時に作った以上は、毎月ある程度利用する事が必要なことも忘れてはいけません。
ちょっとした一工夫ですが、準備してあるかしていないかで、いざという時の対応がずいぶんと変わります。備えあれば患いなしです。
コメントを残す