クレジットカード現金化をした後で支払をリボ払いにすると、支払の心配をせずに済みます。クレジットカード現金化の金額が大きくなる場合にはいい方法とも思われますが、支払期間がズルズルと後に伸びるのであまり勧められません。
ただ、リボ払いも悪い事ばかりではなく、信販会社のキャンペーンに乗ることができればお得なポイントアップなどが期待できます。
また、クレジットカード現金化で一番悩みどころとなる請求額の一括払いという難点を回避することができる点は、資金繰りが苦しい場合には助け舟となることでしょう。
リボ払いの良し悪し
クレジットカート現金化を行うにあたって、リボ払いを併用することはできるだけ避けるべきことです。支払期間が長くなり、手数料がドンドンと増加するためです。
また、毎月の支払額が少額なので資金確保の必要がないと安心してしまう点も危険要因となります。支払が繰り延べられるのは結構なことですが、それとともに返済ができなくなることによるリスクも抱え込むことになります。
ただし、リボ払いを利用する事で、当座の資金確保は心配しなくて済みます。資金確保の計画を立てていたものの計画が狂ってしまった場合は、支払不能になる可能性がありますが、それを回避する手段としてリボ払いは有効です。
このようにリボ払いにはメリットもあるしデメリットもあります。
リボ払いを使ってはいけないとは言いませんし、使うべき時には利用すべきでしょう。
ただし、資金確保がきちんとできるのに、手持ちのお金が寂しくなるからとリボ払いを使ってしまうことは絶対に避けるべきです。
クレジットカード現金化は一種の借金です。借金である以上返済をしなければいけません。買いたいものもあるでしょうし、そのために現金をある程度手元に残したいという気持ちもあるでしょう。
しかし、クレジットカード現金化をする以上、最優先すべきは借金の返済です。リボ払いはどうしようもない時の最後の手段として確保し、出来る限り一括払いでクレジットカード現金化を完結させたいものです。
あまり勧められない理由
ネットのブログ記事などを見ていると、リボ払いを勧める記事と勧めない記事に分かれます。
リボ払いには多くのキャンペーンがあるため、リボ払いの手数料を支払っても、その一部は相殺されることも多いのです。そのため、リボ払いをしても手数料の負担が事実上少なくなると言われるのです。
リボ払い専用カードの場合、年会費が必要なカードにもかかわらず年会費が無料になったりするため、お得感は更に高まります。この手のカードはポイント還元率が高いので有利であることは間違いありません。
しかし、リボ払いの手数料を全額還元されるようなサービスは残念ながらありません。
また、リボ払いにすることで支払額が少額になってしまうことの安心感も、実はある意味問題です。買い物をしたことを忘れてしまうこともありますし、お金がなくても買い物ができてしまうことはもっと問題です
特にクレジットカード現金化のように借金をクレジットカードのショッピング枠に置き換えたような場合は、リボ払いにすることで事実上カードローンと同じ事になります。
カードローンの返済より利率が低いと言われるかもしれませんが、問題はそんなに簡単ではありません。
カードローンもリボ払いも毎月の支払額は少額ですが、支払者の事情に関わらず毎月の返済が必要です。減給になろうがリストラになろうが支払義務は続くのです。また、何らかの事情で支払がきつくなった月であっても同様です。
また、これは信販会社にも責任がありますが、請求書上のリボ払いの明細は非常にややこしくなっておりわかりにくいです。1つだけの支払であってもいつ支払が終わるのかがわかりにくい事があるのです。
カードローンであれば、返済予定が明確なのでまだマシですが、複数のリボ払いを始めた際にはどれがいつ終わるかを調べることは結構大変です。
このように支払期間が長期化する点と、明細がわかりにくいという点があり、リボ払いはあまりお勧めできません。
それでも使う理由
とはいえ、クレジットカード現金化にリボ払いを利用しないと実行できない場合があることも確かです。
基本的にクレジットカード現金化は最初に支払原資を確保してからすることが原則です。支払期日まで最長でも2か月程度しかないので、資金確保のアテがないと支払ができなくなってしまう可能性が高いのです。
しかし、予定は未定という言葉がある通り、世の中自分の思い通りにはいきません。支払期限に間に合うと思ってクレジットカード現金化をしたものの、予定が狂ったということはあり得ます。
クレジットカード現金化は一種の借金なので、ボーナス前に欲しいものがあるからと買ったり、クレジットカードの支払ができないからクレジットカード現金化で資金調達をしたりするというケースが多いでしょう。
多くの場合、返済はボーナスですればいいやと思ってクレジットカード現金化をしているでしょうし、そのように返済資金の見込みをもってクレジットカード現金化をするのであれば問題はありません。
しかし、ボーナスが出ると思ったのに出なかったり、支払日が会社の資金繰りの都合で遅れてしまったり、想定していた金額をもらうことができなかったという事もあります。
また、自営業の方が売上代金の回収が遅れて、資金繰りが苦しいためクレジットカード現金化により当座の資金を調達したものの、肝心な売上先が倒産してしまったという場合もあるでしょう。
当初の予定が狂った場合は請求日に支払ができなくなります。
クレジットカードの支払日に支払ができないと後々厄介なことになるため避けるべきです。そのためにリボ払いを利用する事は非常に効果があります。支払日の1週間から2週間前まではリボ払いに変更できるため、早めの判断が必要です。
デメリットを排除する手法
クレジットカード現金化をする際にリボ払いをすることは余りお勧めできないものの、緊急事態にはやむを得ないことはすでに述べましたが、デメリットを排除する手段はないものでしょうか。
リボ払いのデメリットとして返済期間が延びるというものがあります。カードローンのようにタイムリーな繰上返済ができればいいのですが、残念ながらリボ払いの繰上返済はちょっと面倒です。
信販会社のコールセンターに電話をしなければいけないことがほとんどであり、しかも期日があるためいつでも自由にできるというわけではありません。
信販会社のコールセンターに電話をしたことがある人はわかると思いますが、平日しかやっていないのは仕方ないとしても、電話がつながるまでに結構時間がかかります。信販会社もコールセンターの人員を強化しているようですが、効果はいま一つです。
とはいえ、クレジットカード現金化で得た資金のうち、いくらかでも早めに支払うことができれば、自分のリスクを軽減することができます。
また、クレジットカード現金化をした後、リボ払いにやむなく変更するとしても、全額変更するわけではなく一部だけ変更することが可能であればそのようにすべきです。
特に多額なクレジットカード現金化は複数のカードですべきですから、1枚でもリボ払いをするカードを減らすべきでしょう。
ポイントと併用で実質金利は下がるか?
リボ払いも借金なので利息が必要です。
手数料と言われるものがそれに該当しますが、事実上の利息です。
この利息をいかに少なくするかという方法として、ポイント還元があります。
リボ払いを利用すると、いろいろなメリットがありますが、その中で一番大きな項目としてポイントアップが挙げられます。通常は0.5%程度の還元率なのに、リボ払いを選択すると0.75%から1%程度に上がるのです。
これをうまく利用する事で手数料を取り戻す効果が期待できます。
ただし、全額取り戻すことは絶対無理です。
年利16%程度のリボ払い手数料は月利換算で1.3%です。そのため、0.25%や0.5%のアップ率では解消できないのです。また、ポイントをもらうのは1回だけであり、毎月もらい続けるわけでもありません。
そのため、ポイントと併用して実質金利を下げるということは期待しないほうが賢明でしょう。
ただし、リボ払い専用カードはちょっと検討の余地があります。
リボ払いを利用しなければいけない場合と、そうでない場合がありますが、多くの場合毎月の支払額を10万とか20万とかのように高額にすればリボ払いにならず事実上の一括払いカードとすることができます。
この手のカードは年会費が無料にもかかわらず、年会費有料である一般カード並みのサービスがついています。
いつもは一括払いとして利用し、いざとなったらリボ払いとすることは簡単なのでお勧めです。
また、信販会社によってはリボ払いを利用すると年会費を無料にする場合もあります。千円単位の年会費ですが、ポイントアップより効果は大きいでしょう。
リボ払いと現金化のリレー
では、リボ払いとクレジットカードを組み合わせたらどうなるでしょうか。
つまり、出来る限り1回で支払ができるように資金調達をするものの、出来ない部分だけをリボ払いにするというものです。リボ払いが勧められないとはいえ、利用すべき時には躊躇なく利用すべきであり、支払不能になるよりはマシなのです。
ただし、多額のクレジットカード現金化をする場合は何枚かのカードを使用することが多いため、カードごとに分けることができますが、一つの買い物の一部だけをリボ払いにすることはできません。
例えば、新幹線回数券を3枚のクレジットカードを使用して1冊ずつ3冊購入した場合、カードごとに一括払いとリボ払いという具合に分けることができます。
しかし、1枚のクレジットカードで3冊購入してしまうと、リボか一括かを選択する必要があります。
このようにしてクレジットカード現金化をした後にリボ払いを選択することで、安全に決済をすることが可能になります。
ただ、クレジットカード現金化で資金不足の際には2回目のクレジットカード現金化をするという方法もあります。確実に2回目で資金確保ができるのであれば、こちらの方法も選択肢になるでしょう。
リボ払いと違って1回払いなので、支払を引きずることもありません。確実に終わらせることができるため、支払が長引くリスクを最低限に留めることができるのです。
リボ払いには限度がある
自分で利用しているクレジットカードにはショッピング枠の限度があります。よくショッピング枠がそのままリボ払いの限度額だと勘違いしている人がいますが、両社は別のものです。
もちろん同額であることも多いのですが、収入が少ない人などはショッピング枠の方が大きなことも少なくありません。
新しくクレジットカードを利用すると利用限度額というものが設定されます。
まず決まるのはショッピング枠ですが、この全額がリボ払いの限度額になるわけではないことはすでに述べた通りです。
肝心なリボ払い限度額は、割賦販売法という法律によって限度額が決まっています。
一括払いであればこの法律の適用を受けないので、信販会社の審査だけで決めることになりますが、リボ払いは信販会社だけの判断で決めることができないのです。
計算方法の考え方は、年収から平均的な生活費を引いた金額をベースにして、そこから現在利用しているリボ払い残高を引いて計算します。
ここでややこしいのは、カードローンの残高がこの計算に含まれることです。もっとも、カードローンの利用金額を含めなければ「返済可能額」を計算することができませんから、理にかなった方法であるとは言えるのではないでしょうか。
また、リボ払いを使いすぎると信じられない現象が起きることがあります。
最近、信販会社がキャンペーンをしているリボ払い専用カードは、文字通り利用額の全てをリボ払いとして取り扱うカードです。そのため、割賦販売法の規定で計算したリボ払い限度額を超えてしまったらカード自体が使えなくなってしまうのです。
また、普通のクレジットカードでも、年会費無料特典があるため、リボになる指定額を10万円単位まで上げてリボ払い専用カードのようにしている場合があります。
この場合も、利用している金額の全てが「リボ払い」として取り扱われるため、同じことが言えます。要するに一括で請求されてもリボ払いにされてしまうのです。リボ払いとして取り扱われたらリボ払いの限度額計算を考慮しなければいけないのです。
後の切り替えは可能
このようにメリットもデメリットもあるリボ払いですが、一番のメリットは「後で変えることができる」という点ではないでしょうか。
クレジットカード現金化においては、金券購入時に「一括払い」と言わないと、新幹線回数券などを購入した際に「上司に頼まれた」とかの言い訳がしにくくなります。
そのため、クレジットカード現金化の際にはとりあえず「一括払い」と指定し、後でリボ払いに切り替えることがベターでしょう。
もちろん先ほど述べた通り、リボ払いにする金額は必要最低限にすべきですが、多少の制約はあるとしても一部だけをリボ払いにできる等の柔軟さは魅力的だと言えそうです。
とはいえ、リボ払いを利用する事も想定するのであれば、指定額を高めに設定したリボ払い専用カードを申し込むのが一番いい方法ではないかと思われます。後で切り替えることは可能ですが、リボ払い専用カードは何かとメリットが多いためです。
リボ払い専用カードは、一括払いも自動的にリボ払いに切り替わりますが、同時にリボ払いになったものを一括払いに変更することができます。一種の繰上返済ですが、支払日直前でなければ変更が可能です。
信販会社にもよりますが、大体支払日の1週間前ならば変更が可能です。
2回目の現金化との比較
では2回目の現金化との比較をしてみましょう。
2回とも換金率97%の金券を利用する場合、1回目だけなら10万円当たり10万3千円のクレジットカード現金化が必要です。2回目もするなら10万6千円程度です。手数料としては9千円程度必要です。
同じことをリボ払いですると、手数料率16%とすると、4か月間で5千円程度の手数料が必要になるでしょう。2回目の現金化が終了する4か月後を見据えるとリボ払いの方が有利だと言えます。
しかし、リボ払いを長期化させると話が変わります。
12回で分割払いしたと仮定すると、手数料の合計額は約9千円になります。この場合毎月の支払額も9千円になります。
しかし、支払回数が24回になると毎月の支払額は5千円弱になるものの、手数料合計額は1万7千円を超えます。支払を延ばすほど不利になるのがリボ払いです。
それならば最初から計画的にリボ払いをすればいいじゃないかと言われるかもしれません。もちろんそのようなにできれば、その方がいいでしょう。
しかし、そのようにできる人は案外少ないものです。
リボ払いの支払額をいくらに指定してあるかによって話は変わりますが、できるだけ高額に設定したほうが支払回数も少なくなり有利でしょう。
2回目のクレジットカード現金化に踏み切るより、リボ払いにしたほうがいいと考えるのであれば、シュミレーションをしてみることが大切です。
リレーなら計画的に
クレジットカード現金化を2回目で完結させようとする場合、利用するカードをどうするかというような選定も必要です。組み合わせの良し悪しで2回目のクレジットカード現金化が有利に進むかどうかが決まるのです。
信販会社を分散したり、締日と支払日の組み合わせで少しでも支払日を先送りする工夫も必要になります。
このように計画を立てることでリボ払いより有利にクレジットカード現金化を完結させることができます。
ここまで手数料の話を主眼に置いて話をしましたが、クレジットカード現金化でリボ払いを使わない一番のメリットは、短期間で確実にクレジットカード現金化を完結させることなのです。
優れたクレジットカード現金化の計画を立てることで、支払を一日でも先送りすることができ、資金確保を少しでも確実にすることができます。
何事も慌ててやってしまうと失敗することがあります。失敗しないまでも最高の結果が出せないことは多いでしょう。1日でも支払猶予期間が長くすることで、より確実なクレジットカード現金化を実現することができます。
リボ払いのキャンペーン
リボ払いはキャンペーンの対象となることが多いです。リボ払いの手数料収入は今やキャッシングの手数料を抜いて稼ぎ頭になっていると言われるほどです。
そのため、リボ払いを利用してもらおうとあの手この手でキャンペーンをしているのです。
中には、大手消費者金融がやっている30日間の無利息キャンペーンのように、最初の月に発生したリボ払い手数料をキャッシュバックするというケースもあります。
それだけではなく、キャンペーンの当選確率を上げたり、商品を豪華にするという事も行われています。
海外での利用も同じですが、リボ払いのように信販会社の収益になるものについてはキャンペーンも結構盛んになります。
いつもやってるキャンペーン
リボ払いのキャンペーンは常時やっている場合もあるし、期間限定でされている場合もあります。
常時やっているキャンペーンとして、リボ払い専用カードにすることで年会費を無料にするというキャンペーンが挙げられます。また、最初にリボ払いを利用した人に対してポイントを多く付与するという事もあるでしょう。
期間限定のキャンペーンは派手なものが多いようです。
このようなキャンペーンを毎月のように見ていると、リボ払いってお得なのかなと思いますが、信販会社がどうしてキャンペーンをしているかを冷静に考えれば、そのようなことは絶対にないことがわかると思います。
クレジットカードの利用は基本的に一括払いなのです。これはクレジットカード現金化であっても同様であり、最初からリボ払いを想定した支払計画を立てることは絶対にやめるべきです。
キャンペーンはあくまで「おまけ」であり、おまけのために買い物をしているわけではありません。
クレジットカード現金化に限らず、他の利用の際も同様ですが、リボ払いを利用する目的は、本来一括払いで支払うべきなのに資金不足でできないため分割払いにするというものです。
とはいえ、リボ払いの誘惑は結構奥深いものがあります。
支払は楽になるだけではなく、キャンペーンというおまけも多くあります。非常に魅力的に見えます。
しかし、頼り過ぎると、どこかで牙をむいてくるのもリボ払いの現実です。
リボ払いの限度額まで利用してしまって、カード自体が使えなくなってしまっては意味がありません。
複数のカードがあれば選択できる
クレジットカード現金化においては、複数のカードを利用したほうが安全にできる場合があります。
クレジットカード自体の限度額からすれば1枚でクレジットカード現金化を完結することができるとしても、信販会社に怪しまれないように2枚から3枚のカードに分散したほうが安全です。
ただし、前提条件として信販会社がバラバラであることが必要です。信販会社はカードごとの管理を一括しているためです。
とはいえ、信販会社がいくらクレジットカード現金化を警戒しているとしても、金額が少額であれば気にされることはありません。
何処までならOKという基準は信販会社によって差がありますから、一概に言えませんが少額の利用までチェックする余裕はないのです。
また、複数のカードでクレジットカード現金化をすることで、資金不足のために全額一括払いができないという場合にも、リボ払いの選択を細かくすることができるというメリットが挙げられます。
例えば、新幹線回数券を3冊購入した場合、3か所で3枚のカードを利用すれば、一括かリボかを3分の1ずつに分けて考えることができます。しかし、1枚のカードで3冊買ってしまったら、一部だけをリボ払いにすることはできないのです。
もっとも、リボ払い専用カードの場合はリボ払いになる基準点を下げることで、これと似た効果を得ることができます。
ただし、一括払いとリボ払いを金額で分けることができるとはいえ、現実にクレジットカード現金化をするにあたっては、少額の買い物を3回したほうが安全性は高くて有利なのです。
カード分散のメリットは多い
このようにクレジットカードを分散するメリットは少なくありません。
また、クレジットカード現金化においてクレジットカードを分散させることは他にもメリットがあります。
分散するという事はクレジットカードを複数利用する事になり、その中に自分がメインカードとして利用しているカードが含まれていることがあるでしょう。
先ほど述べた通り、クレジットカードには利用限度額とリボ払い限度額の双方があります。生活用として利用しているカードの利用限度額が少なくなってしまうと、自分の日常生活に支障があるでしょう。
クレジットカード現金化はどうしても金額が大きくなります。
新幹線回数券を利用してクレジットカード現金化をしようとしても、1冊8万円を超えます。限度額が30万円程度のクレジットカードを自分のメインカードとして利用している際には利用が制限されてしまう事態になりかねません。
このような話をすると、クレジットカードの請求は毎月あるから支払が終われば限度額は多くなるのではないかと疑問に思う人もいるでしょう。
しかし、クレジットカードの支払は締日から1か月程度後です。つまり、クレジットカードの利用残高は最大2か月の利用額になるのです。また、支払の銀行引落が確実に終わったとしても、その連絡を銀行からもらうまでに日数がかかります。
カードを分散することで1枚当たりの利用額を減らすことができ、平均値を下げる効果があることは見逃せません。
リボ払い専用カードのメリット
信販会社がリボ払いに並々ならぬテコ入れをしていることがわかるものとしてリボ払い専用カードが挙げられるでしょう。大手も中小もこの手のカードを設定しています。
毎月の支払額を高く設定すれば、事実上の一括払いカードになるため、メリットだけをゲットして一括払いにするという「食い逃げ会員」が多いのもこのカードの特徴でしょう。
しかし、信販会社はそのうちリボ払いを利用する日が来るだろうと期待して待っているのです。リボ払いは魅力的でメリットが多いといつも宣伝している理由です。一種の「刷り込み」をしているのです。
また、リボ払い専用カードは、年会費有料のカード並みに保険などのサービスを付与しているにもかかわらず年会費無料としています。
更に、リボ払い専用カードは信販会社の「広告予算」も多くゲットしているようです。
クレジットカードを多数申し込む人が多く利用しているアフィリエイトサイトでは、キャッシュバックを付けることで新規発行枚数を増やそうとしています。その際にリボ払い専用カードはキャッシュバック率が高く、宣伝に出現する期間も長いのです。
クレジットカード現金化を予定し、新しくクレジットカードを申し込むのであれば、有利なリボ払い専用カードも検討の余地があります。
支払額をコントロールしよう
クレジットカード現金化をする際、支払額をどのように管理するかが重要になります。要するに支払日には確実に決済できるようになっていないといけないのです。
そのためには、あらかじめ資金計画を立てる必要がありますが、高額のクレジットカード現金化をした場合には無理があるかもしれません。そのような際にはリボ払いを利用することが考えられるわけです。
クレジットカードのリボ払いも借金なので返済計画を立てることが必要です。しかし、一般的にクレジットカードのリボ払いはショッピングのためにありますから、買い物代金としての利用が前提です。
しかし、リボ払いの手数料率が15%から16%程度であることを利用して、クレジットカード現金化を併用したカードローン化も可能になります。通常のカードローンは年利18%程度が相場なのでちょっぴり有利に借りることができるわけです。
ただし、クレジットカード現金化は一括払いで終了させることが前提です。あらかじめ計画的にリボ払いを併用することを予定し、返済計画も立てていれば別ですが、そうでなければリボ払いの併用は何かと危険が伴います。
緊急支出には現金化とリボも可
クレジットカード現金化をする際、決済日の支払ができないという事態は一番避けるべきことです。何事も優先順位がありますが、支払日の預金残高不足は絶対に避けるべきことです。
クレジットカードの支払日に残高不足で引落ができないと何かと面倒です。
支払自体を問題なくできたとしても、自分の信用情報に汚点が付きます。信用情報を実際に見ると分かりますが、支払が遅れた月があるとその月の情報だけ違う表示がされ、文字通り「汚点」になっていることがわかります。
また、自分で振込手続をして支払をしなければいけません。信販会社から督促が来る前に支払をすることが大切ですので、残高不足がわかったらすぐに信販会社のコールセンターに電話をして振込先を確認する必要があります。
このような面倒な話を避けるためには、支払ができないと判断したら早期にリボ払いに変更することが大切です。支払不能を避けることは何よりも大切です。
ただし、リボ払いにする以上は返済計画を立てる必要があります。
一括払いでクレジットカード現金化の支払を済ませるよりは支払が楽になるでしょうが、最低限の支払額でリボ払いを継続しようと考えることはやめたほうがいいです。手数料が高くなるだけではなく、返済リスクがあるためです。
返済計画には、ただ単にリボ払いにして繰上返済をいつにするかというだけではなく、クレジットカード現金化の全額を安易にリボ払いにするのではなく、一部でも一括払いにできないかと検討することも含まれます。
とはいえ、想定していた資金調達方法が狂ってしまったような場合には、すぐにリボ払いの決断をする必要があるでしょう。
リボをカードローン化しよう
ところでクレジットカード現金化を利用すると、リボ払いをカードローンのようにすることができます。
換金率が高い金券等を利用したクレジットカード現金化は請求額と換金額がほぼ等しいです。この場合、支払方法をリボ払いにすると分割返済ができますから、事実上のカードローンとなります。
先ほどに申し上げた通り、リボ払いの手数料率はカードローンの金利より低いため、有利なカードローンとすることができます。絶対的な手数料はさほど違わないように見えますが、支払期間が長くなると差が目立つほどになります。
もともとカードローンは、キャッシングサービスをリボ払い化したものであり、クレジットカード現金化をリボ払い化しても話は同じです。
ただし、ここで消費者金融の審査に通らない人が喜んでカードローンが割にクレジットカード現金化を利用する場合には注意点があります。
ちょっと考えていただければわかるでしょうが、クレジットカード現金化はカードのショッピング枠を利用します。つまり、クレジットカード現金化をした金額だけクレジットカードの利用が制限されるのです。
普段利用していないカードであれば特に問題はありませんが、通常利用しているカードでこのような方法によるクレジットカード現金化をすると自分のカードが使えなくなる可能性があります。
また、リボ払いには限度額があり、先ほど述べたような落とし穴もあります。
使い過ぎには注意しましょう。
リボ払いのメリットは最大限使おう
とはいえ、リボ払いは信販会社が大キャンペーンをしているだけあり、メリットが大きいです。このメリットを最大限利用する事で、手数料を多少なりとも軽減することが可能です。
多くの場合消費者金融のカードローンや信販会社のキャッシングサービスではキャンペーンが少ないです。特に信販会社のキャッシングサービスではポイントも付かないことが原則です。
これに対し、リボ払いであればポイントが割増になることも多いので、メリットが高いと言えます。一括払いだけでは応募できないキャンペーンにも応募することができます。当選確率が高かったり、商品が豪華だったりで、魅力的だと言えます。
とはいえ、クレジットカード現金化では、あまりリボ払いを使うことをお勧めしていません。資金的に苦しい際にやむなく利用するというのが基本スタンスです。
先ほど述べたクレジットカード現金化をリボ化することにより割のいいカードローンにするという方法はあります。しかし、この方法もクレジットカード現金化である程度の金額を確保することが前提であり。1枚のカードで実行することはリスクがあります。
リボ払いのメリットを最大限に利用する事で、有利にクレジットカードを利用する事は可能です。しかし、その際には返済計画をしっかり立てることは必須ですし、リボ払いのメリットを期待して必要以上にリボ払いをすることはやめるべきでしょう。
資金に余裕があれば最優先で返済しよう
リボ払いを利用する事でメリットは多くなります。しかし、その代償として支払期間が長くなることを忘れがちです。
クレジットカード現金化をすると結構な金額のカード利用になりますから、リボ払いにしてしまうと支払期間が長くなりがちです。それは支払期間中の返済リスクを大きくするため避けるべきです。
避ける方法として一番効果的な方法は返済してしまう事であり、繰上返済は必須です。
とはいえ、消費者金融のカードローンのような機動的な返済ができないことも多いです。
最近はJCBのようにATMを利用してカードローンのように繰上返済をしたり、WEB上だけの手続で繰上返済の指示ができるようになっていたりすることがあります。しかし、すべての信販会社がここまで対応しているわけではありません。
クレジットカード現金化で支払が厳しいことからリボ払いを選択することは仕方ないのですが、その際には同時に繰上返済の方法も確認することが大切です。
信販会社によってはリボ払いの繰上返済の方法をWEBに詳しく書いていないことがあります。その際には面倒でもコールセンターに電話をして詳しく聞いてみることも大切でしょう。
一番やりやすい方法は、JCBのようにコンビニATMなどを利用した繰上返済ができたり、WEBでの増額返済の指示だったりするので、そのような方法がないかを聞いてみるといいでしょう。
いずれにせよ、資金的に余裕があれば最優先で返済することがリボ払いの鉄則です。クレジットカード現金化に限ったことではありませんが、このことは覚えておいたほうがいいでしょう。
信販会社からインセンティブ
日本の信販会社は海外から見ると過当競争になっていると言われているようです。
日本ではクレジットカードを利用すると当たり前のようにポイントがついてキャッシュバックがありますが、このような仕組みがあるのは日本だけのようです。
外国人の方が日本で永住許可が出るとクレジットカードを作ることができますが、このポイント制度は好評のようです。ポイント還元率は多くても1%程度なのであまりメリットがないようにも見えますが、ゼロが普通の外国人からすると大盤振る舞いに見えるのでしょう。
この還元率は、リボ払いにすると更に大きくなります。リボ払いにするだけでポイント還元率が上がることがあるためです。リボ払いのメリットを追求するために必要以上にリボ払いにしてしまう人もいます。
また、リボ払い専用カードを作るとさらにメリットが多くなるので、この手のカードは人気です。
とはいえ、リボ払いは支払期間が延びますし、同時に手数料が多くなります。
インセンティブばかりを重視することで肝心な支払額が多くなっては意味がありません。
リボ払いには手厚いインセンティブ
クレジットカード現金化は信販会社にとっては利用額が大きくなるというメリットの半面、支払不能になる可能性が高く、自社の業務を不当利用されているという欠点があります。
このため「ストップ現金化」というキャンベーンを展開しているのですが、利用額が大きくなることは信販会社にもメリットがあるためキャンペーンは実施されています。しかも、それがリボ払いだとなればインセンティブは更に大きくなります。
このインセンティブは使ってみる価値があります。
キャンペーンの内容にもよりますが、キャンペーン時期にクレジットカード現金化を行い、その金額をWEBなどでリボ払いに変更します。キャンペーン内容が請求時にポイントを割増にするという規定であれば、請求後に一括返済してしまえばいいのです。
キャンペーンによっては、このような「食い逃げ」を防ぐために、ポイント付与時期を3カ月程度後にしていることがありますが、ポイント付与がされたら一括弁済してしまえばいいのです。
手厚いインセンティブがあるリボ払いなので利用しない手はないでしょう。
返済の確実性を確保する必要はありますが、手数料支払額が少なくなりそうなキャンペーンであればメリットのほうが大きくなることもあり得ます。
キャンペーンによってはリボ払いを選択するだけというキャンベーンもあります。このような「食い逃げ」可能なキャンペーンには積極的に参加するといいのではないでしょうか。クレジットカード現金化の負担額を少しでも少なくできるかもしれません。
一括払いは信販会社のメリットなし
信販会社にとってクレジットカードの一括払いはあまりメリットがありません。
最近は加盟店の手数料率が非常に低い決済会社があるため、場合によっては一括払いでは販管費も捻出できないようなケースがあります。単なる決済代行業務なので、メリットがないのです。
そのため、一括払いを利用するのではなく、少しでもリボ払いに誘導しようとしているのです。
先ほど述べたとおり、海外の信販会社にはポイント制度という考えはありません。新規入会の際にプレゼントがある程度です。
しかし、日本のように最大1%ものキャッシュバックを出してしまうと、手数料率が低いため手元に残らないのです。
最近は信販会社同士の競合が激しいです。大手の飲食店チェーンの中には、カード利用をVISAとMASTERに限定することが増えてきました。この2社はJCBなどより手数料率が低いためです。
そのため、信販会社も一括払いの顧客に対してキャンペーンをすることはありません。入会時に積極的なキャンペーンをしますが、一般カードで大々的なキャンペーンをしているのはエポスやオリコくらいではないでしょうか。
クレジットカード現金化では複数のカードで現金化を実行します。その際に申し込むカードは信販会社を分散したり、締日をずらしたりと工夫が必要ですが、そこに新規入会キャンペーンの有無も入れるとお得感が出るかもしれません。
信販会社の意図を逆手に取ろう
信販会社はこのように一括払いの顧客を重視していません。
しかし、先ほど述べた通り新規入会キャンペーンは大なり小なり実施しています。新規入会が少なくなると退会者のほうが多くなり、会員数の純減になるためです。
会員数の純減は収益の悪化だけではなく、加盟店離れも引き起こします。先ほど述べた大手飲食チェーンがVISAやMASTERに限定した利用は手数料のこともありますが、会員数の減少も一つの理由です。
ただし、あまり大きな新規入会キャンペーンをすることを老舗と呼ばれる信販会社は嫌がることが多いです。その反面、この手の信販会社は「新規企画」としてキャラクター系のクレジットカードを発行しますが、往々にして企画倒れになります。
このような際に信販会社が頼る駆け込み寺として、アフィリエイトサイトがあります。キャッシュバックを餌にして新規入会を募るものです。
時期によって違いはありますが、1枚のクレジットカードに入会すると5千円程度のキャッシュバックが得られます。この手のサイトをよく利用しているセゾンの場合は、7千円から1万円のキャッシュバックを出すケースもあります。
このような新規入会キャンペーンは狙い目です。この場合、カード会社が実施している新規入会キャンペーンも併せて利用できるので、エポスやオリコはこのサイトを利用することでメリットが非常に大きくなります。
クレジットカード現金化で複数枚のクレジットカードを作る際には、このようなサイトを利用することで臨時収入を得ることができます。オリコやエポスであれば合計で1万円を軽く超えるインセンティブがあります。
新規入会後すぐにクレジットカード現金化に投入すると警戒されるため、2カ月程度は少額でもいいので利用し続けることが大切です。
しかし、利用頻度が高くないカードでなければケバケバしいキャラクターカードでも抵抗はないでしょう。このようなカードは通販に使うだけならお勧めです。
クレジットカード現金化に使えないカードであれば、キャンベーンメリットをもらい尽くしたら解約すればいいのです。
まとめ
クレジットカード現金化において、リボ払いを選択することは余り勧められないのですが、支払日に支払不能になることはもっと避けるべきです。
つまり、できるだけ資金確保のために努力をして、どうしようもないと判断したら確保できない部分だけをリボ払いにするというのが現実的な対処方法だと思われます。
信販会社もリボ払いを利用してもらいたいので、あの手この手でキャンペーンをしていますので、メリットを受けることができる機会も多いのではないでしょうか。
ただし、リボ払いを選択してしまうと支払期間が長期化します。借金を引き延ばすことは返済リスクが必ず伴いますから、極力避けることが大切です。
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